被爆者団体から話聞くも「態度が悪すきてビックリした」
高市首相の言動に対する批判は、8月9日の長崎原爆の日にも続いた。平和祈念式典に参列した後、首相は「被爆者団体などから要望を聞く会」に出席。長崎原爆被災者協議会の田中重光会長は、国の線引きによって被爆者と認められていない「被爆体験者」を被爆者と認定すること、日本政府が核兵器禁止条約に署名することなどを求めた。だが、この要望を聞いている首相の態度がSNSで波紋を広げることとなった。
高市首相は当初、田中会長の方を見ながら話を聞いていたものの、終盤になると手元の資料に視線を落とす場面が増えた。この部分の動画が切り取られ、SNSで拡散。「態度が悪すきてビックリした」「無理矢理付き合わされてるみたいな不貞腐れた顔」「他国のトップに対する態度と比べて雲泥の差です」などと炎上する騒ぎになってしまった。
これらの要望について、高市首相から踏み込んだ発言はなかった。さらに、その後に開かれた記者会見では、質問は「地元記者代表」と「総理同行記者代表」(いずれもNHK)の各1問に制限。冒頭発言はなく、時間は6分30秒だった。SNSでは「何なのこれ。記者たちも恥を知れ」「酷い茶番会見」と、こちらにも非難の声が目立つ結果となった。
一方、高市首相は広島と長崎ではいずれの式典や被爆者との面談でも「非核三原則を堅持しており」と発言。25年に石破茂前首相が発した「非核三原則を堅持しながら」とはニュアンスが異なるとも受け止められ、現状からの見直しの可能性を示唆するとの見方も出ている。
高市首相は8月3日、熊本地震の被災地を訪問した際、その対応が批判を浴びたばかり。特に首相官邸が発信した、被災者から首相への「全部が全部ありがたかったです」との言葉で締めくくられるBGM付きの動画に対しては「政権プロパガンダ」「総理が主役のPV」などと辛辣な声が相次いだばかりだ。
就任以来、高い支持率を武器に2月の衆院選では歴史的大勝利を飾った高市首相。だが、このところ支持率に陰りが見えおり、SNSでは一挙手一投足にネガティブな反応が目立ち始めている。