長らくヒット商品なし...後手後手にまわるセブン
セブン苦戦の背景として指摘されるのが、価格と量についてのイメージだ。
ネット上では以前から、弁当などの容器を巡る「上げ底」批判や、価格をほぼ変えずに内容量が減っている「サイレント値上げ」への不満が根強くあった。現在でも「セブンはおいしいが高い、少ない」という印象を持つ消費者は少なくない。
対照的なのがライバルだ。ファミマは価格据え置きで内容量を増やす「40%増量作戦」を人気企画に育て、2026年は創立45周年に合わせた「45%増量作戦」を展開した。ローソンも「盛りすぎチャレンジ」を繰り返し、2026年6月には創業51周年にちなんで、重量などを約51%増量した商品を投入。対象のスイーツやファストフードなどが好調だった。
物価高で消費者が価格に敏感になるなか、「お値段そのままで増量」という分かりやすいサービスは強い。セブンも「感謝盛り」などの増量フェアで追走しているが、消費者のコスパ重視に寄り添った戦略において、後手に回った感は否めない。ローソンやファミマの増量企画と比べて、浸透度でも劣っている印象だ。
また、かつてセブンの大きな武器だったのが商品開発力だ。2013年に本格展開した「セブンカフェ」は大ヒットし、コンビニでコーヒーを買う習慣を広く定着させた。
近年も店内で揚げるカレーパンやドーナツ、焼きたてパン、ピザなど「できたて」商品を強化している。味を評価する声は少なくないものの、セブンカフェのようなヒットはまだ見えていない。
一方、ローソンは増量企画やスイーツ、ファミマは「ファミチキ」に加えて衣料品、アニメなどとのコラボにも力を入れる。「便利だから寄る」だけでなく、「これがあるから行く」という理由をつくる競争が激化し、セブンが遅れを取っているように見える。