高市首相に「独裁」に通じる落とし穴の心配 「ポピュリスト指導者にその芽がある」と学者の指摘

「議論によって国の進路を誤らずに済む」

   議会制民主主義の日本では、高市批判は基本的に自由だ。ただ、自民党内の議論を追い越していち早く消費減税を表明した高市首相を横目に、古川・幹事長代理が明らかにした「意見書」には、こうあった。

「自民党は、70年の歴史を重ねる中で、党内の意見集約・意思決定のルールをみずから醸成し、形づくってきました。たとえ高市総裁の『悲願』でも、党の手続きやルールを蔑(ないがし)ろにすべきではありません。ここで強引に取りまとめを図るなら(中略)党運営とガバナンスに深刻なダメージを負うことになります」。

   長谷部恭男・早大教授(憲法)は、「議論」の重要さをこう説く。

「圧倒的多数を持っているから、自分の好きなようにやればいい、というのは大いなる勘違いで、異なる立場の人と公の場で議論することによって初めて気づくことがある。国の針路を誤らずに済むから、中長期的に見れば権力者自身のためになる」(朝日新聞)
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