農家も高騰から急落まで相場に振り回される
一方、農家もコメ相場の急変に苦しんでいる。昨年は集荷業者から「あるだけ欲しい」と言われた農家が、今年は買い渋りに直面するほど状況が一変した。
高値が続けば消費者が買えず、暴落すれば農家が作り続けられなくなる。相場が乱高下するなか、政府の対応が二転三転し、消費者と農家が振り回されているようにも見える。
そんな中、農水省は9月2日、国産主食用米の需要動向に関する新たな分析を発表し、「コメ消費全体の減少傾向は見いだし難い」との見解を示した。流通現場などでは、価格高騰による「消費者の米食離れ」が起きたことも、現在のコメ余りに影響したとの指摘があり、農水省がこれを否定するかのような分析結果を出すのは異例だ。
農水省の分析によると、国産と外国産を合わせた1人当たりのコメ消費量が23年度の50.3キロから、25年度には52.0キロへ増えたという。内訳では、国産米が49.4キロから49.2キロへ減った一方、外国産米は0.9キロから2.9キロへ3倍以上に増えた。
ただし、これを見ると、高騰が国産米の需要に何も影響しなかったとは考えにくい。また、24年度のコメ消費量53.3キロと比べると25年度は1.3キロの減少が見られる。