「高い・少ない」イメージの壁
セブンにとって深刻なのは、客数の減少に歯止めがかからないことだ。
既存店の客数は今年5月に前年同月比0.8%増と一時的に持ち直したが、6月は3.5%減、7月は2.2%減、8月は1.9%減。さらに、直近の9月は4.1%減となっている。
客離れの背景として考えられるのが、ネット上で根強く残る「高い」「量が少ない」というイメージだ。弁当などの「上げ底」容器や、価格をほぼ変えずに内容量が減っている「サイレント値上げ」などへの批判が繰り返されたことで、価格に見合った満足感を得られないのではという印象が広まった。生活費が上昇する中、コスパを優先する人が増えれば、そうしたイメージは来店をためらう理由になりかねない。
また、ローソンやファミリーマートと比べて「これがあるからセブンに行く」と思わせる商品やキャンペーンの訴求力が弱いことも、客離れの一因とみられる。
ただし、セブンの減益をすべて客離れのせいにするのは早計だ。今回の決算では、次世代店舗システムの導入などに伴う費用増加も利益を圧迫した。また、夏季の天候不順で飲料やアイス類の販売が伸び悩んだ影響もある。
会社側によると、システム関連費用の増加影響は第4四半期に一巡する見通しだ。こうした負担が落ち着けば、利益が改善する余地はある。