セブンイレブンからの客離れが止まらない ローソン、ファミマ最高益の裏で「ひとり負け」巻き返しの切り札は

低価格商品の拡充と「できたて」で巻き返せるか

   セブンも手をこまねいているわけではない。反転攻勢の柱となるのが、低価格商品の充実と、店内で提供する「できたて商品」の強化だ。

   セブンは物価高対策として、セブン&アイの低価格プライベートブランド「セブン・ザ・プライス」の取り扱いを全国の店舗で拡大。同ブランドはイトーヨーカドーなどの食品スーパーを中心に展開され、セブンでも一部店舗で取り扱ってきた。今秋からラインアップを拡充し、全国で27品目を展開する。

   500グラム入りのポテトサラダが税抜き398円、900ミリリットル飲料「果実の味わいアップル」が税抜き118円など、日常的に購入する商品を手頃な価格で提供する。「高い」「少ない」というイメージの払拭につながるかが注目される。

   さらに、レジ横などで販売する「できたて商品」の好調ぶりも明るい材料だ。

   セブン&アイによると、上期はカウンター商品の販売が既存店売上高の伸び率を0.9ポイント押し上げた。いれたての紅茶を楽しめる「セブンカフェ ティー」や、焼きたてのパンを提供する「セブンカフェ ベーカリー」の導入も進み、いずれもネット上の消費者から「想像以上においしい」「もっと広まるべき」などと高評価を得ている。

   かつてセブンは、2013年に発売を開始した「セブンカフェ」を大ヒットさせ、コンビニコーヒーを浸透させた実績がある。新たなヒット商品を生み出す開発力がよみがえれば、悪い流れを断ち切ることは十分に可能だろう。

   低価格商品の投入によってお得感を取り戻し、できたて商品などで「だからセブンに行きたい」と客に思わせることができるか。コスト負担の軽減に加え、客離れに歯止めをかけることが、絶対王者の復活に向けた最大の課題となりそうだ。

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