GMOインターネットグループ子会社のFX自動売買向けVPSサービスが不正アクセスを受けている問題めぐり、熊谷正寿代表のX投稿が波紋を広げている。熊谷氏の投稿内容や対応へのSNS上の反応について、GMOインターネットグループは、「さまざまなご意見をいただいていることは承知しております」などとコメントした。攻撃者による情報拡散しないよう呼びかけ、悪質の場合法的措置も2026年10月27日、FX自動売買専用VPS(仮想専用サーバー)「お名前.comデスクトップクラウド」への不正アクセスを行った攻撃者は、GMOが金銭要求に従わなかったとして、サービス利用者のものだとする情報を公開した。なお、GMOはこの情報について、事実と異なる内容が含まれていることを確認したとしている。また、読売新聞は、公開情報と氏名などが同一の人が、GMOのクラウドサービスは利用したことがなく、記載内容は「ほぼでたらめ」だと取材に答えたことを報じている。情報の公開を受けGMOは、プライバシー侵害や詐欺などの二次被害の防止のため、情報の拡散をしないよう呼びかけた。悪質な拡散者には法的措置をとる意向も示している。公式Xでも、公開情報とみられる内容や画像を投稿しているアカウントに直接リプライ(返信)を送り、投稿の削除を求めている。熊谷氏も自身のXで、情報拡散者に対し「指定の時刻までに削除されないと刑事告訴いたします」と送っている。しかし、熊谷氏がリプライを送ったXアカウントの中には、公開された情報そのものは投稿していないアカウントもあり、疑問の声が上がっている。あるXアカウントは、情報拡散者に削除を求めるGMOのX投稿を引用し、GMOの対応について感想を投稿した。熊谷氏はこれに対し、「指定の時間までに削除されないと刑事告訴をいたします。本気です。遊び半分で被害者の情報を拡散することは許しません」と伝えた。これに、「どこに被害者の情報が含まれてるんですか?」「拡散してるの、この人じゃないじゃん」といった声が寄せられている。熊谷氏が公開情報の家族構成に言及また、熊谷氏はXで、情報拡散者が続出する問題を訴える投稿を「激しく同感です」と引用。公開されたとみられる家族構成の情報に触れ、こうした情報を拡散することは「人として有り得ません」と批判した。続けて「本日、幹部がご家族の元に謝罪しにお伺いしましたが、報告を聞いて涙が止まりませんでした」と明かし、「明日以降、拡散をする方は刑事告訴いたします」と呼びかけた。Xではこの投稿に、家族構成が事実だと認めたように受け取れるとの指摘も出ている。「出回ってる情報は正しかったですって言ってるのと何が違うの」「社長自ら漏洩情報が事実だと認めてる?みたいな投稿をしてるし家族構成バラしてるし」といった声が書き込まれている。この投稿の意図について、GMOインターネットグループは10月28日、J-CASTニュースの取材に対し、「熊谷自身の判断で発信しております。被害に遭われた方の情報が拡散されている状況を重く受け止め、拡散をやめていただきたいという思いから発信したものです。当社としての対応方針は、公式のお知らせ(第11報・第12報)でお知らせしているとおりでございます」と説明した。投稿に対し、家族構成が事実だと認めたように受け取れるなどの声については、「さまざまなご意見をいただいていることは承知しております。被害に遭われたお客様やご家族のプライバシーには、引き続き十分配慮して対応してまいります」としつつ、「個々の内容については、お答えを差し控えさせていただきます」とした。また、情報拡散をめぐる投稿の削除要請の基準については、次のように説明した。「当社では、犯人サイトへのリンクの掲載や、掲載された内容の転載など、犯人サイトへの拡散・誘導につながるおそれのある投稿について、基準に沿って確認し、削除のお願いをしております。短時間に多数の投稿を確認するなかで、当社の投稿を引用した投稿にもご連絡したものがございますが、ご連絡した投稿は個別に内容を確認し、基準に照らして対象とならないものについては、お願いを取り下げるなど、適切に対応してまいります」そのうえで、「当社の投稿に対するご意見そのものを対象とするものではございません」とした。GMOインターネットグループは、熊谷氏の一連の投稿や対応について「さまざまなご意見をいただいていることは承知しております」とコメント。「当社は、被害に遭われたお客様、ご不安を抱えるお客様のお気持ちを第一に、熊谷を含む経営陣と関係部門が一体となって、お客様の保護と被害の拡大防止を最優先に対応を進めております」とした。GMOは28日、攻撃者により情報が公開されているサイトについて、ドメインが停止されたと発表した。(10月28日21時57分追記)GMOインターネットグループの回答を追記しました。
記事に戻る