高市首相「ご高齢の方に働いていただく」投稿が炎上 G7欠席騒動の最中...過去の「働いて働いて」も蒸し返される

   高市早苗首相のSNSが、またしても炎上した。いつものように日曜は公邸で過ごしつつ、自身のX(旧Twitter)に長文を投稿して政策を訴えたが、1年前の「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」発言との整合性も含めて逆効果となった格好だ。

   首相動静で「終日、公邸で過ごす」となっていた日曜日の2026年10月25日午前、高市首相はXに2件の長文を投稿。このうち高齢者の雇用促進に触れた投稿が、大きな批判を呼ぶこととなった。

  • 記者会見に臨む高市早苗首相
    記者会見に臨む高市早苗首相
  • 国会のワークライフバランスも問われている
    国会のワークライフバランスも問われている
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  • 国会のワークライフバランスも問われている

900字超の長文に反応9000件超

   高市首相は「ご高齢の方などで意欲のある方に働いていただくことは、社会・経済の活力の観点からも、ご本人の健康ややりがいなどの観点からも、重要です」と切り出し、900文字を超える長文を展開。25年の60代から75歳以上まで各年代の就業率を示した上で「今後も上昇していくことが期待されます」と記した。

   しかし、この投稿には批判が殺到することに。「働きたいんじゃなくって、働かざるを得ないだけって人も多いのに、勝手にやりがいとか言うんじゃないよ」「働かせて働かせて働かせて働かせて働かせてまいります」など、9000件近くのコメントが書き込まれたが、大半が怒りの声で占められる炎上状態となった。

   内閣府の調査によると、60歳以上で仕事をしている主な理由の55.1%は「収入のため」だった。「働くのは体に良いから、老化を防ぐから」が20.1%、「自分の知識・能力を生かせるから」は12.4%にとどまっており、高市首相が掲げた「健康ややりがい」とは乖離が見られる。

   また、高市政権が推進する「働き方改革」の対象は、高齢者だけではない。高市首相は4月、現役世代の「裁量労働制」の拡大についても検討を進めるよう指示した。だが、これには長時間労働が増えるとの懸念は根強い。

G7欠席で「働かない、働かない」とやゆする声

   その一方で、首相本人の働きぶりに対する風当たりは日に日に強くなっている。25年10月の自民党総裁選で選出された際には「私自身もワークライフバランスという言葉を捨てます。働いて働いて働いて働いて働いてまいります」と大見得を切り、この言葉は同年の「新語・流行語大賞」にも選ばれた。

   だが、26年に入ってからは弱気な発言が目立つ。6月には、週刊誌に報じられた「誹謗中傷動画」の拡散や暗号資産「サナエトークン」の疑惑について国会で追及されると「本当に金曜日の夜から今朝までの間、ほとんど睡眠もとってません」と答弁。自身のXでも7月に「0時間?3時間睡眠が常態化」と明かしたが、SNS上では「寝てないアピール」とやゆされる結果となってしまった。

   また、土日の首相動静は「終日、公邸で過ごす」という内容が目立つことにも疑問の目が向けられている。一部メディアに「週末引きこもり」と書かれると、高市首相は8月、公邸では持ち帰った資料を読み、リモートで官僚との打ち合わせを行っていると自身のXを通して説明。「私としては、『公邸も職場』というのが実感です」と記し、批判を牽制するかのような態度を見せた。

   そんな中、今度は公邸での仕事を巡る疑惑が浮上。10月2日夜に行われた先進7か国(G7)オンライン首脳会合を、高市首相は欠席した。当初は「当日直前に急遽設定された」「ディスプレイの準備が整わなかった」ことを理由に挙げたが、その後も説明は二転三転した。

   10月27日の参院外交防衛委員会では立憲民主党の辻元清美議員が、G7会合の1時間半前まで公邸で麻生太郎副総裁らと会食していたことを追及。会食に出席した中西祐介官房副長官は自身の飲酒は認めつつ、首相の飲酒については「私は承知しておりません」と曖昧な答弁に終始した。

   この件についてSNSでは「酒を飲んで重要な外交会議をキャンセル」「働かない、働かない、働かない、働かない」など、怒りの声が続々と上がっている。

   「予算カット」発言で事実上更迭された簗和生前農水相に対し、当初は「とにかく働いて仕事で返せ」と続投を指示していた高市首相。毎日新聞が10月24、25日に実施した世論調査によると内閣支持率は45%、不支持率が41%とかげりが見える。1年前の宣言通り、自らの働きぶりで取り戻せるかどうかが問われている。

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