2027年に横浜市で開かれる国際園芸博覧会(GREEN×EXPO2027、園芸博)のPRを行う国土交通省の公式Xアカウントが26年10月28日、PHPの重大な脆弱性をめぐる高市早苗首相の注意喚起をパロディーにした投稿を削除し、謝罪した。「#ぬいぐるみを袋から出すことすら許されないほど......」園芸博は旭区・瀬谷区にまたがる米軍上瀬谷通信施設の跡地、約100ヘクタールを会場に、27年3月19日から9月26日にかけて開かれる。問題の投稿を行ったのは、国土交通省の有志メンバーが手掛ける「トゥンクトゥンク応援隊_国交省」だ。同アカウントは、プロフィールで「横浜グリーンエクスポの魅力発信と、公式マスコットキャラクターのトゥンクトゥンク応援のためのアカウント(試行期間中)」と説明。園芸博やトゥンクトゥンクに関する情報発信などを行っている。国交省ウェブサイトによると本省の「都市局参事官(国際園芸博覧会担当)」の管轄だ。26日には、「ミャクミャク」のぬいぐるみを手にした大阪府の吉村洋文知事が、トゥンクトゥンクのぬいぐるみを手にした横須賀市出身の小泉進次郎防衛相とのツーショットに「大阪から横浜へ、なう」と投稿。応援隊はこの投稿を引用し、「ミャクミャクからトゥンクトゥンクへ、なう」と反応していた。28日の投稿では、赤沢亮正経済産業相による「今朝は7:00から不正アクセスとAIについての議論」との投稿に添えられていた写真に反応。机の中央に袋に入ったままのトゥンクトゥンクのぬいぐるみが写っていたことから、「赤沢大臣、連日朝から大変お疲れ様です 一つだけお願いです。どうか#トゥンクトゥンクを袋から出してあげてください。。」と呼びかけ、「#ぬいぐるみを袋から出すことすら許されないほどのサイバーセキュリティの緊急性 #トゥンクトゥンク応援隊 #早え~し!」と投稿していた。「今夜に対応して頂きたい大至急のお願いです」このように、政治家らの投稿を引用しながら、キャラクターをPRする投稿を重ねていた応援隊。28日夕には、高市首相が21日に行ったPHPの脆弱性に関する注意喚起を取り上げた。さまざまなウェブサイトで使われるプログラミング言語「PHP」の開発チームは21日、深刻度「Critical」に分類される2件の脆弱性について注意を呼びかけ、日本時間同日23時に修正パッチを公開すると予告した。これを受け、高市氏は同日22時頃、自身のXで「皆様に、今夜に対応して頂きたい大至急のお願いです」と周知した。首相自らの注意喚起に対し、SNSでは、経営層への説明やサイトの一時停止といった判断を後押しするものだとしてエンジニアらから評価の声が上がった。「今夜、可及的速やかにフォローしていただきますよう」応援隊は28日夕、高市氏の投稿を引用し「皆様に、今夜に対応して頂きたい大至急のお願いです」とコメント。「多くの場面で活躍しているTNK(=トゥンクトゥンク)に関し、応援隊チームが、重大なPRを日々行っています」と説明した上で、「使用しているアカウントで本垢をフォローしているか確認し、今夜、可及的速やかにフォローしていただきますようお願いします」と呼びかけた。PHPをトゥンクトゥンクの略称「TNK」に置き換え、フォローを促す内容だったが、SNSでは「緊急性のある問題を茶化すべきではない」「国交省が運営しているのにこれでいいのか」などとする批判が相次いだ。「社会的注目度の高い案件をパロディ、不適切な可能性」批判を受け、応援隊は投稿の約1時間後「今般、本アカウントにて午後5:59に投稿したポストについて、社会的注目度の高い案件をパロディとした件につき、不適切な可能性があることの指摘を頂戴し、投稿を削除させていただきました」と説明。投稿の削除を報告した。「なお、本投稿にて不快な思いをされた方には深くお詫び申し上げます」と謝罪。続く投稿では、「今後も楽しく横浜グリーンエクスポの情報をお届けしていきたいと思いますので、見守っていただけますと幸いです」と呼びかけた。投稿の内容を問題視する声もある一方、早期に削除・謝罪した対応には一定の評価も寄せられた。SNSで「褒められた投稿ではないが、その後の対応は素晴らしいと思う」「パロディの塩梅は難しいね。気をつけて盛り上げてほしい」などとする声が寄せられている。
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