客単価1200円以上で深夜料金も...ライバル店への流出も懸念
深夜料金は牛丼チェーンのすき家や松屋なども導入しており、珍しい制度ではない。ただ、もともとの単価が低い店と、高価格帯に近づいたココイチでは、利用者の負担感が異なる。
複数の報道によると、ココイチの現在の平均客単価は1200円台に達しており、これに深夜料金が加わると1300円前後になり割高感が強まる。夜間に利用していた客の足が遠のいても不思議ではない。
ココイチのカレーは、幅広い層になじみやすい味が特徴だ。しかし、1200円以上を出すのであれば、カレー好きならより個性的なスパイスカレー専門店を選ぶという人もいるだろう。手頃な価格でカレーを食べたいライト層は、並盛で550円のカレーや830円の牛カレーを提供するすき家なども選択肢となる。もし値上げ路線が「限界」に達したとなれば、他店への客の流出が懸念される。
原材料費などの高騰は重くのしかかっており、壱番屋の26年2月期は増収ながら営業利益が前期比4.3%減少。26年3~8月期も売上高が前年同期比10.0%増となった一方、営業利益は17.2%減だった。利益確保のために値下げは難しい。しかし、客数の動向を見る限り、値上げ路線にも限界がありそうで身動きがとりにくい。
価格を上げても支持されるというココイチの強みが、岐路に立たされている。今後は「この値段でも食べたい」と客に思わせる満足感の向上が重要な課題になるのではないか。