学校では10年ほど前からルール整備進む
高橋氏によると、近年では学校イベントにおけるSNS投稿の禁止や撮影の禁止など、ルールを設けている学校も多い。撮影は可能だがSNS投稿を禁じている学校の中には、「万が一発見したら、今後撮影自体を禁じますと明言している学校もあります」という。
高橋氏によると、こうしたルール整備は、SNSの普及、特にインスタグラムの台頭とともにこの10年ほどで進んだという。インスタグラムなどの流行により「自撮りなどが当たり前になったことでSNSに顔を載せる抵抗感が減り、代わりにトラブルが増えた」とみている。
このようにルール整備が進んでもトラブルが絶えない理由について、高橋氏は次のように分析している。
「子どもは基本的にみんなかわいいですから、『みんなにかわいいと言ってもらいたい』という思いは当然あると思います。リアクションやコメントが多くもらえるので、それが楽しくて習慣化してしまい、やめ時を見失って子どもの個人情報を垂れ流したり、ご友人の情報まで出してしまったりということにつながるのだと思います」
高橋氏は、子どもとの思い出を残したいという気持ちには理解を示しつつ、次のように呼びかけた。
「自分自身であれば自撮りをしてもトラブルにならなかったのかもしれないですが、子ども、ましてや他人の子どもであればトラブルに確実に直結します。何かあったときに責任が取れないですよね。基本的にそこは一切投稿しないというのを心がけていただくというのが現代の親の最新ルール、マナーです。保護者の方は、子どもを守る立場であると自覚し、認識をアップデートしていっていただきたいです」
また、学校に対しては、年度初めからルールを明言することを勧める。
「年度途中でプリントなどを配っても読まない方もいらっしゃいます。全員がいるような入学式や保護者会で、ルールとそれを破ったら自分たちにデメリットがある――例えば子どもの撮影ができなくなるなど――と説明する。すると、すごく大きなデメリットだし、他の方にもすごく迷惑かかりますよね。それだったらやめようとなりやすいので、早めに言っていただくとよいと思います」