上司は部下に「です、ます」で話すべきだ(冷泉彰彦)

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    ビジネス社会における、上下関係のコミュニケーションは、どうすれば改善できるのだろうか。ここでは、会社や官庁の組織内でも「上から下」への「です、ます」を普及させるべきだ、というアイディアを提案したい。

冷泉彰彦『「関係の空気」「場の空気」』(講談社現代新書)
冷泉彰彦『「関係の空気」「場の空気」』(講談社現代新書)

    日本の社会でも実力主義が相当に浸透し、年下の上司が年上の部下に指示を出すという局面が増えてきている。その一方で、あまり年上の部下は使いづらい、というムードが強くあり、その問題が就職に関する年齢制限の背景にある。だが、そんなことは言っていられない。そうした「年齢ヒエラルキーの逆転時代」において、人々がストレスを低減させてゆくには、「上から下へのです、ます」というほうが、「何でもタメ口」よりはるかに現実的だと思われる。

    ・・・・・・「部下が対等に物を言える雰囲気づくり」というようなコミュニケーション技術を、さまざまな管理職養成の教育訓練の中で意識して教えるべきだろう。やたらに「空気」を乱造し、それによって権力を行使するような管理職ではなく、冷静な語法を使いながら場の雰囲気をつねにオープンにしていく人材、これからの日本ではそうしたリーダーシップを大事にするべきである。

冷泉彰彦『「関係の空気」「場の空気」』〔講談社現代新書、202~204頁〕より)

(会社ウォッチ編集者Uのヒトコト)
敬語が発達している日本語は「権力関係」を敏感に反映する。職場にオープンな雰囲気を作り出したければ、「上司の言葉遣い」から変えていく必要があるということだ。ただ、呼び捨てにしてオープンな雰囲気を出せる人もいるので、キャラクター次第のところもある。



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世は新書ブーム。会社や仕事をテーマにしたものも多い。ここ数年の間に刊行された新書の山の中から、編集部が「これは!」と思う一節を探し出して紹介する。

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