学校裏サイトやプロフを巡回 「PC担当」先生はタイヘンだ

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   関東圏のある小学校で教師をしているYさん。

「学校って、基本的にまだ手書き文化なんですよ。地域や学校にもよるでしょうが、ワープロはともかく、パソコンやネットに慣れている人とそうでない人の差が激し過ぎるぐらい激しい(笑)」

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ネットに詳しくないのに「担当」にさせられた

   しかし、小中学生が巻き込まれるネットトラブルが問題となっている昨今、まったく何もしない、知らないでは済まされません。

   学校裏サイトやプロフをはじめ、怪しい掲示板などについては、学校側もチェックしないわけにはいかないのです。

「学校の表のホームページを管理したり、裏サイトなどを巡回したりする担当は、地域や学校によって『PC担当』『情報担当』などと呼ばれています。うちの学校では、たまたまパソコンやネットが好きで詳しい人がいて任せていたのですが、異動が決まってしまった。それで、最年少の私にお鉢が回ってきたのですが、正直、詳しくはないんですよね」

といって、ほかの先生方はYさんよりもチンプンカンプン。仕方がなく引き受け、前任者からいろいろ教えてもらうことになりました。

「もちろん、教師向けに研修もありますが、授業で使う程度の基本的なパソコンやソフトの使い方がメインで、細かな困り事やテクニックまではフォローしてくれません」

休日のスクール通いでなんとかマスター

   前任者は一所懸命に教えてくれるのですが、Yさんのほうが追いつかず、結果、残業に次ぐ残業となったのだとか。

「通常の仕事もありますし、こんなの一人ではやっていけないと、さすがにキレそうになってしまいました」

   しばらくして、裏サイトなどの巡回チェックは専門の業者にも依頼することが地域全体で決まりました。Yさんの負担は軽減され、少し気持ちにも余裕が出ました。

「この際だからと、休日にスクールに通って基本を一通りマスター。でも、いまでも専門用語というか、アルファベットの略語やカタカナ用語を見たり聞いたりすると、ドキッとしてしまいますね(笑)」

   ことパソコンやネットに関しては、教師よりも子供たちやその親のほうが詳しかったりします。IT化が進んで浸透すればするほど、相対的に教師の威厳が低下するように思え、Yさんはちょっと不安になることもあるそうです。

井上トシユキ

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井上トシユキ
1964年、京都市出身。同志社大学文学部卒業(1989)。会社員を経て、1998年よりジャーナリスト、ライター。TBSラジオ「アクセス」 毎週木曜担当。著書は「カネと野望のインターネット10年史 IT革命の裏を紐解く」(扶桑社刊)「2ちゃんねる宣言 挑発するメディア」(文芸春秋社 刊)など。
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