2024年 4月 26日 (金)

<できコツ25>意見は堂々と!でも「3つのカベ」がある

   前回のできコツ「意見を述べるときはシンプルに」とも関係することですが、他人から意見を求められたときに、堂々と自分の意見を言うことができると、周囲からの評価は大きく変わります。「君、どう思う?」と尋ねられたら、「できるヤツ」と思わせるチャンスと考えて、臆せずに自分の意見を述べましょう。

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「自分は良い提案をしようとしている」という意識を持つ

   会社で意見を求められた時に、堂々と自分の意見を言うことができていますか? 自分の意思表示はできていますか? 私は、以前はできていませんでした。振り返ると、それは「3つのカベ」があったからと思います。

1. 自分の意見に自信がなかった
2. 間違ったら恥ずかしいと思っていた
3. 相手に気を使っていた

   1つめのカベを破るには勉強が必要ですが、経験を積むことも重要です。自信というものは、一種の慣れが生み出すところがあります。がむしゃらに数をこなして「経験値を上げる」ことで、自信が出てきます。

   2つめのカベを破るには、意識を切り替えることが必要です。事実の問題は別として、ビジネスでの答えは、学校の試験と違って、1つではないことが多いです。自分の意見は答えの選択肢のうちの1つであり、「自分は良い提案をしようとしているのだ」という意識でいれば、間違ったら恥ずかしいという気持ちは薄れます。

意見を求めている相手に、過ぎた遠慮は不要

   3つめのカベを破るためには、「自分の意見を言うことは、相手を助けてあげることにもつながるかもしれない」と考えることが必要です。相手は意見を求めているのですから、自分の意見を言わない方が失礼です。会社で働く上で気遣いは大切ですが、マナーを踏まえていれば意見を言うのに細かい気遣いは不要で、堂々と言っていいと思います。

   自分の意見を誠実に、分かりやすく述べることを繰り返すと、周囲から「あの人は聞けば何かしらの意見をくれるな」と見られ、一目置かれる存在になります。

   学校の試験が苦手な凡人でも、答えの選択肢が多いビジネスでは、意外と「成績優秀者」になれるチャンスがあります。チャンスをモノにして自分の意見を言えるよう、日々意識していきましょう。

野崎大輔

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野崎大輔(のざき・だいすけ)
フリーター、上場企業の人事部勤務などを経て、2008年8月独立。「企業を活性化させるチェンジ・エージェント」を掲げ、東京・四谷で人事コンサルタントとして活動中。野崎人事労務管理事務所代表、特定社会保険労務士。mixiでコミュニティ「できるヤツと思わせる20のコツ」を運営。09年4月からJ-CASTで「ヨソでは言えない社内トラブル」を共同執筆。
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