社会人8年で会社5つ目。転職の数では負けません

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   この春、社会人8年目にして5つ目の会社に就職しました。

   大学を卒業してすぐに初めて入社した会社は2カ月半で離脱し、以来、バイトや契約社員として3つの会社を渡り歩いたあげく、久々に正社員として今の会社に転職したのでした。

   それから2カ月あまり。いま私は、入社前は「3年」と考え、1カ月目にして「1年」に短縮していた目標在職期間を、密かに「半年」までにさらに短縮しました。このままいくと、7年半で5つもの会社を辞めることになります。一体なぜ私は、こうも転職を繰り返すのでしょうか。

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新卒で勤めた会社は2カ月半でギブアップ

   考えれば考えるほど死にたくなる自分の「辞めグセ」について考えてまた死にたくなる前に、まずは転職歴を振り返ってみたいと思います。

   大学卒業後はまず、映画制作部門のある芸能プロダクションに入社しました。小さな頃から映画が好きで、観る側から作る側の人になりたいと、大学でも映画を専攻。「制作」が何をする人なのかはよく分からないながらも、「作る側」には違いないだろうと思って受けた会社でした。

   しかし芸能界はとても私のように内向的でインドア派の人間に務まる場所ではなく、すぐにギブアップ。わずか2カ月半で会社を離れることになりました。

   行きに帰りに電車に飛び込みたくなるような辛い日々から解き放たれはしたものの、身分がない心もとなさは想像以上のものでした。「無職」を深く実感したあの絶望感は、今も胸に刻み込まれています。

「腰かけ気分」のまま過ごした4年半

   何でもいいから働こうと、適当に見つけた旅行会社でアルバイトを始めました。生来の真面目さでもって黙々と旅行を受注すること6カ月。正社員になる話が持ち上がるまでの社会復帰を遂げました。しかしよくよく考えて、旅行は一生の仕事ではないだろうと、ありがたい話をお断りしてしまいます。

   かといって一生の仕事など定まっているはずもなく、とりえあずありがちな「自分探しの旅」に出ようとニューヨークへ。そこで見つけ出した結論は恥ずかしながら、やっぱり映画が好き、というものでした。

   現場仕事は無理でも、書いたりする周辺仕事ならできるんじゃないの?とおこがましくも思った私は帰国後、映画雑誌の編集部にアルバイトとして潜り込むことに成功します。1年後には契約社員に登用され、それから3年半。一見腰を落ち着けて働いていたかのような年数ですが、その実は辞めたい、辞めたい、と思いながらの4年半でした。

   「辞めたい理由なんていくらでもある。続ける理由がなくなった時が、辞める時だ」。当時の私の格言です。結局、映画が好きじゃなくなったことが契機となって、3度目の退社をすることになりました。

転職を繰り返すのは「シュガー社員」だから?

   辞めグセがあるというと「いい加減な人間」ととられがちですが、先にも書いた通り、元来とても真面目な性格です。なぜずっと辞めたかったのか、どんな職種・環境なら満足なのかを真剣に考えながら精力的に転職活動を行い、今度は新聞の情報面などを制作する会社に行くことにしました。

   条件としては完璧のはずでしたが、理屈通りにいかないのが人生というもの。定時で帰れる、しっかりした上司がいる、雰囲気が和やかといった、最初は素敵に見えたあれこれにだんだん嫌気がさしてきて、1年4カ月しかもちませんでした。

   繰り返しますが、真面目な性格です。今度こそ満足のいく働き方がしたいと、映画雑誌編集部にも新聞の子会社にもなかったものを求めて、再び精力的な転職活動を行いました。そして昨年末、「求めているものがここにならあるかもしれない」と思った会社から内定通知が届いた時のあの喜びは、掛け値なしに本物でした。私は運命に導かれるようにして今の会社に職を得たのです。それなのに、嗚呼それなのに…。

   以上が私の転職遍歴です。なぜ、転職するのか。それはとりもなおさず、私が隣の芝生ばかり見ているダメ人間だからにほかなりません。田北百樹子さんの言葉を借りればそう、私は典型的な「シュガー社員」なのです…。

   と、嘆いていても死にたくなるばかりなので、シュガーにもおバカなアリンコが群がる程度の味わいはあると信じて、これからそのダメさ加減を具体的なエピソードとともにひも解いていきたいと思います。さすがに在職中は…と思い、差し控えている今の会社の詳細についても、連載が終盤に差し掛かる頃にはお話しできるようになっていることでしょう。

鈴木松子

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鈴木松子
都内の某私立大学を卒業後、20代の7年間に、芸能プロダクション→旅行会社→映画 雑誌編集部→新聞系制作会社と転職を繰り返し、今また新しい会社で働き始めたアラ サー女。せめてコラムの連載中は、同じ会社に勤め続けられるといいのだが・・・
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