2019年 11月 23日 (土)

TBSドラマ「日曜劇場 官僚たちの夏」が面白い

印刷
エーザイが開発したサプリ『美チョコラ』無料モニター募集!

   TBSの日曜21時から放送中のドラマ『官僚たちの夏』がなかなか面白い。毎週民放のドラマを見るなんて、たぶん15年ぶりくらいではないか。キャストも豪華だが、昭和風のセットだけでも見る価値がある。それくらい金も手間も掛かった良質のドラマだ。

>>29歳の働く君へ・記事一覧

アメリカを目指す日本の姿がいまの中国と重なる

   内容としては、高度成長期を通じて日本を成長させようとする通産官僚たちの奮闘記で、モデルとなった人たちもちゃんと存在する。もちろん現実とは大分違うが、ドラマなのでそれはそれだ。

   ところで、ドラマを見ていて、いくつか考えさせられた点がある。

   まず、経済大国アメリカと、それに追いつこうと頑張る日本の姿が、そのまま現在の日本(および先進各国)と中国の関係にかぶってくることだ。自由貿易のほうが各国共に望ましいという点でコンセンサスは成立しているが、新興国としてはできるだけ規制を残して自国産業を育成したい。といって、先進国も保護貿易を受け入れるほど優しくもない。

   アメリカによる輸出自主規制の要求に苦しんだ日本の繊維業界も、21世紀には中国産タオルへのセーフガード発動を求めていた。このレースに終わりはないのだろう。

   もちろん、通産官僚たちも「白か黒か」なんて青いことは言わない。「繊維産業を守れ!アメリカに追従するな!」と自由貿易の尊さを叫んでいた主人公たちは、その一週間前には「自由貿易反対!国産テレビを守れ!」と大暴れしていた。

   要するに、みんな自国第一のパワーゲームなのだろう。そういう意味では、日本のGATT加入を後押しし、80年代までは国内規制を大目に見てくれたアメリカは(冷戦という理由があったとはいえ)気前の良い国である。

人事コンサルティング「Joe's Labo」代表。1973年生まれ。東京大学法学部卒業後、富士通入社。2004年独立。人事制度、採用等の各種雇用問題において、「若者の視点」を取り入れたユニークな意見を各種経済誌やメディアで発信し続けている。06年に出版した『若者はなぜ3年で辞めるのか?』は2、30代ビジネスパーソンの強い支持を受け、40万部を超えるベストセラーに。08年発売の続編『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか-アウトサイダーの時代』も15万部を越えるヒット。ブログ:Joe's Labo
今すぐ無料会員に登録して、コメントを書き込もう!
官僚たちの夏 (新潮文庫)
官僚たちの夏 (新潮文庫)
おすすめ平均
stars渡部昇一「自由をいかに守るか ハイエクを読み直す」(PHP新書)の中に
stars官僚たちの夏
stars名著だが
stars高度成長期の暑かった時代
stars今は無きダンディズム

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
お知らせ

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中