うつ病を職場で公言 「良かった」が7割

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   ある調査によると、現在「うつ病」で通院治療中で、そのことを同僚に公言した人では、「公言して良かった」と回答した人が71%に上ったという。他人に相談せず一人で病気を抱えて治療に通っている人は、機会を見て友人や上司、同僚などに打ち明けて、協力を仰いでみてはどうだろうか。

「上司に打ち明ける」女性では半数以下

まずは「理解ある上司・同僚」になりたい
まずは「理解ある上司・同僚」になりたい

   病院検索・口コミサイトの「QLife」は2009年8月5日、「職場のうつ調査"職場への打ち明け"編」を公表した。回答者は「全国の上場企業勤務者」300人。

   それによると、「うつ病になったとき、親しい友人に打ち明けたか」(うつ病経験がない場合は仮に想定して)という問いに「打ち明けた」と答えたのは、男性では57%であったのに対し、女性では73%に上った。

   年代別に見ると、30代が最も高く73%、50代では53%だった。通院経験別に見ると、通院治療中の人は87%が「打ち明けた」と答えたのに対し、自身にも近親者にもうつ病経験がない人では(「打ち明けた」と想定した人が)49%にとどまっている。

   「うつ病になったとき、職場の上司や人事担当者に打ち明けたか」という問いに「打ち明けた」と答えたのは、男性では59%であったのに対し、女性は46%にとどまった。女性は友人には打ち明けるが、上司にはためらう割合が高いようだ。通院経験別に見ると、通院治療中の人は79%が「打ち明けた」と答えた。

   また、「うつ病になったとき、職場内の同僚に公言したか」という問いに「公言した」と答えたのは、男性では38%、女性では29%と、友人や上司と比べて低い水準となった。公言した際の反応としては、「同僚は理解を示してくれた」「大きな反応なし」がそれぞれ29%で、「理解されなかった」は13%だった。

会社への「打ち明け」は「治療プロセス」の1つだ

   通院治療中で、かつ同僚に公言した人では、「公言して良かった」と回答した人が71%で、「良くなかった」11%を大きく上回った。「公言して良かった」理由の例としては、

・重要なポストから外してもらったのでよかった(女性・40代)
・傷病休暇を取れた(男性・30代)
・仕事量を配慮してくれる(男性・30代)
・一日の疲れたときに、休憩できる(女性・50代)
・パワハラが原因だったので復職後にいろいろと考慮してもらえた(女性・40代)
・理解してくれていたので、安心できた(女性・30代)

という回答があった。逆に「良くなかった」理由としては、

・内科医の産業医にいろいろ言われ、退社するように仕向けられた(男性・40代)
・皆が腫れ物に触るような接し方をするようになった(男性・40代)

という例もあった。QLife(キューライフ)の山内善行氏は、これらの結果について次のように指摘する。

「通院治療中の人の79%が『上司に打ち明けた』としているが、逆に言えば、職場のうつ病患者のうち5人に1人は『会社に言わずに通院治療している』とも言える。会社への打ち明けは、休みを取ったり職場環境を改善するきっかけになるなど、治療プロセスに必要な一手段だ。『公言して良かった』率が7割と高いのも注目に値する。職場の理解浸透が前提だが、上司から声をかけたり相談しやすい雰囲気を作るなどして、いっそうの『打ち明け率』の向上が望まれる」
うつ再発 休職中の告白―「私たち」はいま、こんなことを考えています
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