藤田晋社長「社内恋愛するなら結婚前提で!」の意味

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   インターネット専門広告代理店・サイバーエージェントの藤田晋社長が、2009年8月8日付けのブログで結婚を発表した。お相手は元社長秘書。藤田氏は自身のブログに「社内で付き合うなら結婚を考えるように」と書いており、これを自ら実践したことになる。

「遊びだったら左遷される」という「噂」も

   藤田氏はもともと「社内恋愛」について、09年3月23日付けのブログで、社内に幸せなムードが流れる気がするとし、「会社に対する帰属意識が高まる気もします」と、基本的に肯定的にとらえている。

   しかし一方で、「社内でとっかえひっかえみたいな遊び人が現れると、会社の空気が荒んでいく」と警戒。「社内恋愛は会社としてどうですか?と聞かれれば、真剣なお付き合いは会社にプラス。不真面目なお付き合いは会社にマイナス」というスタンスを表明している。

   そして、ブログ執筆前に社内結婚が2組続いたことについて、「『社内で付き合うなら結婚を考えるように。遊びだったら左遷されるらしいよ・・・』というわが社の方針?を、まことしやかに口コミで社内に(自分で)流してきた成果が出てきたかも」と評価している。

米ウォルマートの「社内恋愛禁止」は「セクハラ対策」

   藤田氏が結婚報告をしたブログには祝福のコメントが続いたが、なかには「秘書ということは新卒の採用面接の時から目を付けていたと言う事ですね!」と、"職権濫用"をやっかむ声もあった。

   「職権」といえば、アメリカの小売り最大手のウォルマートが定めた「倫理規定」が問題になったと報じられたことがあった(2005年11月16日時事通信)。ウォルマートには「上司は異性の部下と2人で食事に行ったり恋愛したりしてはならない」という旨の規定があったが、これをドイツの店舗で導入しようとしたところ「恋愛は人格権にかかわるもの。禁止する事は基本法(憲法)に違反する」として、ドイツの労働裁判所で「無効」と裁定されてしまったのだ。

   ウォルマートの規定の趣旨は、言うまでもなく「セクハラ訴訟対策」だ。社内恋愛がこじれた末に「実はセクハラだった」「上司から迫られて断れなかった」と言い出したりすれば、会社は大きなイメージダウンになるし、巨額の損害賠償を請求されるおそれもある。藤田社長の「遊びだったら左遷」も、こういうリスクを考えてのことかもしれない。

   なお、ウォルマートの子会社である西友の広報部に、親会社と同じ「倫理規定」が導入されているのか取材したところ、「業務の妨げにつながるような個人的な関係を律している」が、社内規定の具体的内容は明かせないという回答があった。ただ、「社内結婚している従業員はいると聞いている」ということであった。

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