2019年 11月 12日 (火)

営業マンが「てんかん」の発作で事故を起こしました

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   病気の症状というのは、何年も経って忘れたころに現れることがある。もっともショックを受けるのは本人だろうが、周囲はどのような対応をすればよいのか。

   ある会社では、健康上の問題を抱えていないと思われていた社員が、仕事中に発作で交通事故を起こしてしまったという。

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営業車が自損事故。運転手は救急車で搬送

――食品卸の人事担当です。先日、警察から、当社の営業車が路肩にぶつかって立ち往生している、という連絡を受けました。
   急いで駆けつけてみると、営業のAくんが救急車で運ばれているところでした。医師によると「てんかんの発作」ということで、運転中に急に意識が薄れて事故になったとのこと。
   幸い自損事故で済んだのですが、症状が落ち着いたAくんに話を聞いてみると、以前にもそのような診断を受けたことがあると言うのです。
   ただ、発作は小学生のときが最後で、すでに忘れていたので入社の書類にも「既往なし」と書いたとの事でした。
   医師は、今後は万一のことを考えて、車の運転や荷物の積み下ろしなど、発作が起きたときに危険な仕事は避けたほうがよいと言っています。同じ部署の仕事では営業サポートの仕事がありますが、それでは本人が満足しないような気がします。
   また、入社以来8年間営業一筋のA君を、急に経理や人事などの専門業務につけることも迷います。
   折りしも当社では人員整理中で、どの部署も組織の合理化を進めており、受け入れてくれるところがあるかどうか分かりません。
   厳しい経営状況の中で解雇という選択肢も思いつきますが、本人や周囲に与えるショックも少なくないでしょう。そもそも担当者として、どういう種類の病気なのか、治るものなのかも理解していないのがいけないのだと思いますが、どう対応すればよいのか困っています――

尾崎 健一(おざき・けんいち)
臨床心理士、シニア産業カウンセラー。コンピュータ会社勤務後、早稲田大学大学院で臨床心理学を学ぶ。クリニックの心理相談室、外資系企業の人事部、EAP(従業員支援プログラム)会社勤務を経て2007年に独立。株式会社ライフワーク・ストレスアカデミーを設立し、メンタルヘルスの仕組みづくりや人事労務問題のコンサルティングを行っている。単著に『職場でうつの人と上手に接するヒント』(TAC出版)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。

野崎 大輔(のざき・だいすけ)

特定社会保険労務士、Hunt&Company社会保険労務士事務所代表。フリーター、上場企業の人事部勤務などを経て、2008年8月独立。企業の人事部を対象に「自分の頭で考え、モチベーションを高め、行動する」自律型人材の育成を支援し、社員が自発的に行動する組織作りに注力している。一方で労使トラブルの解決も行っている。単著に『できコツ 凡人ができるヤツと思い込まれる50の行動戦略』(講談社)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。
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