ある地方都市の会社でパートとして働く40代の女性が、こんな悩みを友達に相談していました。>>ケータイとほほ観察記・記事一覧ネットで買い物したら不審なメールが届くように・・・この女性がケータイを持ったのは、そもそも、小学校に通う子どもと連絡を取るためでしたが、別に家庭のパソコンでネット通販も利用していました。細々とした消耗品や日用品、たとえば、夫や子どもの靴下やTシャツなどを安く、まとめて買うのに便利だからです。ある日、職場がとても忙しく、いつもならパソコンのメールでやり取りするネット通販の買い物を、ケータイメールで行いました。すると、翌日から、迷惑メールがケータイ宛に送られてくるようになったのです。数はそれほどではありませんでしたが、仕事中にいつもより頻繁にメール着信音がなるので、最後には気が気ではないどころか、怖くなってしまったそうです。なぜ、パソコンメールの時にはほとんどなかった迷惑メールが、ケータイメールのアドレスでやり取りしたとたんに増えたのか。心配になって、オフィスオートメーション時代からワープロやコンピュータを使っていて、ネット事情にも詳しい友達に相談した、というわけです。友達は、パソコンメールのプロバイダも携帯電話会社も、ユーザー保護の観点から迷惑メールをかなりちゃんとブロックしてくれているが、それでも通り抜けてしまうものがある、と教えてくれました。通販業者の「規約」の中に怪しい文言があった!それにしても、なぜ自分のケータイメールのアドレスを迷惑メールを送る相手が知ったのか、女性はわかりません。「ネット通販を申し込む時の規約を見てごらんなさいよ。調査や情報を知らせるために、当社が認めた第三者に連絡先を開示する場合がある、申し込み者はそれを認めたものとする、とかって書いてあるわよ、きっと」女性は家に帰ってからパソコンを立ち上げ、ネット通販業者の画面へアクセスし、申し込み画面を表示して規約の部分をよく読んでみました。「ああ、確かに彼女が言ってたようなことが書いてあるわ……」美しいものにトゲがあるように、便利なものにもウラがあるのね。そうは思ってみたものの、何か得心がいきません。安く売ってくれるかわりに、こうした手で利益を補填しているのかとも考えてみましたが、それでも、だからといって一方的にこちらの個人情報を、こちらが知らない相手に開示してしまうというのが、何か変に思えるのです。とりあえずは、友達に教えてもらったとおり、ケータイメールのブラックリストに迷惑メールのアドレスを登録しました。そのせいか、最近では迷惑メールはかなり減っていますが、それでも時々、来てしまいます。自分のケータイアドレスが、世界中の迷惑メール業者の間をグルグル回っている。そんな想像をすると、怖くもなるが、同時に滑稽な気にもなる。女性は、友達への御礼のメールに、そんな感想を書いたのだそうです。井上トシユキ>>ケータイとほほ観察記・記事一覧
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