2024年 4月 18日 (木)

来春から社会人 「転勤して出世」か「地元で安月給」か?

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   社員の忠誠心を試すかのように転勤や単身赴任を頻繁に要求する会社は、以前よりも減ったと思われますが、適材適所を考える会社において、転勤を伴う異動が全くなくなることはないでしょう。Q&Aサイトの「Yahoo!知恵袋」には、会社の考え方を受け入れられない「社会人候補生」からの相談が寄せられました。

「転勤のある会社で働くのが不安です」

「友達が近所にいないから寂しくて耐えられない!」

   質問者のlarcencielplanさんは、来春に大学を卒業し社会人になる予定。入社前に1つ引っかかることがあります。

   それは、会社に入ったら「転勤」が予想されること。新人社員はもちろん、昇進しても転勤は頻繁にあり、海外勤務になるかもしれません。

   海外なんていいなあ、と思う人もいるでしょうが、質問者さんの正直な気持ちは「転勤なんか嫌だ!」。生まれて22年間ずっと地元に住み続けてきて、県外で働くことにも不安があります。周囲の人からは「転勤して出世したら収入も多いぞ!どんどん行け!」と言われるものの、

「出世はできなくても友達がいる地元で暮らして生きたいし、転勤なんかしたら友達が近所にいないから寂しくて耐えられない!」

という気持ちが抜けきれません。この気持ちを周囲に漏らすと、「この不景気で仕事ない人が腐るほどいるんやから、転勤ぐらいでわがまま言うな!」と叱られてしまったとか。

   「寂しさを感じながら転勤をして出世をして、それなりの収入がある」人生を選ぶのか、「出世は遅くて安給料でも、地元で友達らと楽しむことを優先する」人生を選ぶのか・・・。

「私はどちらを選べばよいのでしょうか」

新しい友人はできても「家族ができたら単身赴任は寂しい」

   この相談には、質問者さんと同じ考えという人が最初に回答を寄せました。

「僕は地元派です。・・・1人である寂しさは、そのうち新しい友人らが増えて薄れたりしていくんでしょうが、家庭を持たれるときを考えると(引っ越したり、単身赴任したり)ひとりの問題でなくなりますからね」(kzsnetさん)

   同じ「地元派」でも、寂しいというよりは、家族を持ったときに大変そう、という理由のようです。単身赴任に関しては、

「結婚する時の相手は非正規でないとダメです。相手が正社員で、結婚後も仕事を続けたいというならば、単身赴任しなくてはいけません。それはよけい寂しいでしょう」(sanacccoさん)

という意見もありました。

   一方で「民間企業に入ったら、転勤は当然」という意見も。

「基本的に考えが甘い! その会社に就職するのなら、その会社の利益を産む社員になって下さい。お父さんの転勤についてくる小学生の子供みたいな事、社会人になっていうなよ、自立して下さい!」(danapapa1154さん)
「転勤を回避するなら、地元の市役所とか地場産業に就職するか、自営業を立ち上げてがんばってください。国家公務員になったり、大手企業や海外に事業所のある企業に就職すれば、よほどの事情がない限り転勤は回避できません」(mshigeru_mamaさん)

   確かに入社時に、その会社を希望した動機が建前でもあるならば、会社に貢献するため「適材適所」を受け入れるのは当たり前だとも言えます。

転勤は「それなりに楽しみもある」「思ったより悪くない」

   そのほか、転職のメリットを踏まえた「転職推奨派」の方もいました。

「転勤によって社内の人脈も広がりますし、それなりに楽しみもあります。出会いもあるかも知れません。・・・子どもがいて、数年毎に転々と、では困りますが、若いうちは色々な土地の見聞を広げるのが良いと思います」(redbulletrx_8さん)

   この10月に札幌から大阪に転勤になった大手企業に勤める30代独身男性に、編集部が話を聞いたところ「転勤は思ったより悪くなかった」と答えてくれました。

「1年半前に東京本社から札幌営業所に転勤の内示を受けたときは、直前に上司と対立する意見を述べたこともあって、厄介払いされたと思い、怒って辞表を書きました。しかし先輩社員から『誤解だから試しに3ヶ月やってみな』となだめられ、渋々行ってみたら、東京にはない自由があって、とても面白かった。現場は仕事の学校ですよ」

   今回の転勤についても、「いろいろ経験するうちに、社内の出世よりも経験を生かして転職したい気持ちが高まってきました。大阪は市場が大きいし、いろいろ試してみたい」と、意気込んでいます。質問者さんには、人間は経験によって視野が広がったり、考え方が変わったりすることも知っていただきたいですね。

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