不況下にケータイを通して感じる「社会の格差」

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「ケータイのない生活というか、ケータイが中心ではない生活は、もはや考えられないですね」

   そう話すのは、都内のフリーアルバイターTさん。事情があって会社を辞め、この夏からアルバイト生活を送っています。

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アルバイトは掛け持ち当然「ケータイが命綱」

「会社を辞める時、貯えがなかったので、クルマやパソコン、家電製品など、売れそうな物は全部売っちゃったんですね。新聞を取る余裕もないし、テレビもないとなると、情報の窓口はケータイ。アルバイトに応募するのも合否の連絡も、面接場所への行き方を調べるのも、みんなケータイ頼み」

   今のご時世、アルバイトの掛け持ちは当たり前なのだそうで、応募や面接の予約もすぐに埋まってしまうため、ケータイなしではいられないのだとか。

「アルバイトの面接官からも、掛け持ちを勧められますよ。いざという時のために、って。飲食店でも、儲らないとすぐに閉めたり業態を変えたりするし、ショップなどでも売上が落ちると、アルバイトを切ることから手をつける。完全に調整弁なんですね」

   したがって、常にケータイで募集情報をチェックしておく必要があるのです。

家賃の次に高い「ケータイ代」のために働く

   しかし、そうなってくると、ケータイに振り回されて生きている心持ちになることもある、とTさん。

「家賃を除けば、月次の出費で一番大きいのがケータイ代。食費や光熱費はギリギリまで切り詰めていますから。新しい服を買おうと思っても、もし足らなかったらとケータイ代が気になるので、なかなか思い切れない。
   そりゃ、家賃とケータイ代を払うため、どこの誰かも知らない大家や通信会社の社員を食わせるために働いているような気持ちにもなりますよ」

   せめて、定額制の使いたい放題に早くならないか、とTさんは言います。


   実は、会社員時代のTさんは、外車を乗り回し、2台のケータイを仕事とプライベートとで使い分けていました。

   それだけに、ケータイを通して感じる社会の格差には、曰く言い難いリアリティがあるのだそうです。

井上トシユキ


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