【世界一蹴】地中海に面したアフリカ最北端の国「チュニジア」を訪れる

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   サラーム!(アラビア語で「こんにちわ」)。"人生の休暇"を1年もらって世界を旅するアシシです。11月の予選最終試合を勝てば、W杯出場の切符を手にするチュニジア。ヨーロッパのW杯出場国を渡り歩いていたわれわれは、イタリアから目と鼻の先にあるこの国を訪れるため地中海を渡った。

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首都チュニスの旧市街は「文化が交錯するカオス」だった!

「茶色と白と水色の国」の首都チュニス
「茶色と白と水色の国」の首都チュニス

   地中海に面したチュニジア共和国は、ヨーロッパとアフリカとアラブが融合した国である。北端にある首都のチュニスにはパリのカフェを思わせるお洒落なお店が立ち並び、南部にはアフリカ全土の3分の1を占めるサハラ砂漠が広がる。道行く女性が頭に巻いているのはイスラム教特有の色とりどりのスカーフだ。

   チュニスの旧市街(メディナ)に一歩踏み込めば、欧米からの観光客と現地の買物客が行き交い、路地の喧騒と商人達の熱気、モスクから流れる礼拝の声などが入り混じり、現地の混沌模様を肌で感じとれる。ここは一体どの大陸なのか、わからなくなるほどだ。このような先進国では感じることができないカオスは、旅人特有の高揚感を与えてくれる。

   チュニジアには、メディナを含めて世界遺産が7つあり、その他にもサハラ砂漠でのラクダツアー、映画「スターウォーズ」のロケ地巡り、ジェルバ島に代表される地中海リゾート、南部に点在する伝統的建築物クサール(倉庫群)など、見所が満載である。

   チュニジア中部にある世界遺産、エルジェム円形闘技場に足を運んだ。有名なローマのコロッセオにも引けを取らないこの闘技場は、保存状態が非常に良い。観光客の数も多くないため、闘技場の1階広場の中央から闘技場全体を見渡すと、ローマ帝国が地中海を制覇した時代にタイムスリップした気分になれた(闘技場を含むチュニジアの風景は写真共有サービス「Flickr」にアップしている)。

アフリカ随一の治安の良さと欧州からの近さは魅力的

現地の若者の胸になぜか「TOKYO」の字が
現地の若者の胸になぜか「TOKYO」の字が

   観光スポットの多様さはチュニジアのひとつの魅力だが、本当の魅力は「現地人のフレンドリーさ」に尽きる。チュニスのメインストリートを歩いていると、数分に一度は現地の若者に「こんにちわ」と日本語で話し掛けられる。「ニーハオ」と間違われることもあるのはご愛嬌だが、大概の若者は片言の日本語や英語で雑談をして、爽やかに「Enjoy Tunisia!(チュニジアを楽しんで!)」と去っていく。

   入国初日は声を掛けられる度に、日本人観光客をターゲットにした強引な客引きや詐欺まがいの商売かもしれないと勘繰り、取り合わなかった。しかし、彼らの屈託のない笑顔や去り際の軽やかさを見ているうちに、彼らのあいさつは「チュニジアに来てくれてありがとう」という純粋なもてなしの気持ちの表れであることに気付いた。

   「世界一蹴の旅」の企画のひとつ、「サッカー協会突撃訪問」も現地で遂行したが、2002年日韓W杯で敗北を喫した対戦国からの「招かれざる客」にもかかわらず、非常に丁寧に応対してくれた。青年海外協力隊の現地日本人と訪れた様子をYouTubeにアップしている(「チュニジアサッカー協会に突撃訪問してみた」)。

   アフリカ屈指の治安の良さもあり、チュニジアは観光地として非常に魅力的な国である。知名度はまだまだ低いが、逆にゆったりとマイペースで周遊できる。ヨーロッパより物価が格段に下がるのも助かる。ローマから飛行機で一時間足らずなので、欧州周遊旅行の「旅のアクセント」として旅程に組み込んでみてはどうだろうか。

アシシ@チュニジア(今はトルコにいます)

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サッカー日本代表が出場する国際大会に毎年参加するコアサポーター(写真左)。本名、村上敦伺(あつし)。1977年生まれ、札幌市出身。職業はフリーランスの経営コンサルタント。元同僚の四方健太郎(写真右)とともにサッカー南アW杯出場32か国を2年間かけて訪問し、『世界一蹴の旅』(双葉社刊)を上梓。「半年仕事・半年旅人」のライフスタイルを2006年から継続中。ツイッター @4JPN
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