派遣社員が「困ったこと」 出勤初日に「必要派」と「不要派」がバトル!

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   2009年の「新語・流行語大賞」のトップ10に「派遣切り」という言葉が入った。身分の不安定さもあって「派遣制度の廃止」を訴える人もいるが、実際の派遣社員は、それぞれに苦労を乗り越えながらたくましく働いているようだ。

「派遣に教えても会社の利益にならない」と言われ発奮

   求人求職マッチングサイト「派遣@ばる」を運営するアイルは2009年12月3日、『仕事探しの状況と派遣で働くことについて』のアンケート結果を公表した。回答者は、「派遣@ばる」の登録会員217名。

   それによると、派遣で働いたり派遣の仕事を探したりしたことのある人に「これからも派遣で働きたい・派遣の仕事を探したいと思うか」と聞いたところ、「はい」が57%、「いいえ」が21%という結果となった。

   「はい」と答えた人には「働き方が合っているから」「家庭やプライベートと両立できるから」という理由が上位に。「いいえ」と答えた人は「直接雇用ではないので身分が不安定である」という理由がトップになった。「賞与がないから」「福利厚生が十分でないから」という声もあるが、この点はいまや大手以外の正社員でも同じようなものと思われる。

   また、派遣で働いていて「困った!」「悔しかった!」ことは何かという質問には、派遣先の正社員とのあつれきを乗り越えた苦労話が寄せられている。

「社員さんにパソコンを教えてもらっているとき『派遣に教えても会社の利益につながらない』と言われたことが悔しくて・・・。派遣会社のパソコンスクールに通ったり、職業訓練校に行き資格を取ってスキルアップをした」(派遣歴15年/さ~しゃさん)
「派遣先で、初日から私の就業を巡って不要派と必要派が対立。不要派からは至近距離で『派遣なんていらない』と言われ、目の前で双方の大バトルが日々繰り広げられた」(派遣歴10年/夏蜜柑さん)

   ともに大きなストレスだったと思われるが、夏蜜柑さんは仕事が自分に合っていたこともあり、丁寧にこなしていくうちに「周囲に受け入れてもらうことができた」という。「自分を嫌う相手にもコミュニケーションを図った」ことも功を奏したようだ。

「職場でトラブルがあると派遣会社が間に入ってくれる」

   そんなストレスを感じることも多い派遣社員だが、「ムカッとした!」「悔しかった!」ことがあった時には、それぞれ自分なりの気分転換法を持っているようだ。

「ハンカチにお気に入りの香水をつけて出勤し、それをかいだりします」(派遣歴7年/ももさん)
「帰宅後、余力があれば自転車で小一時間散歩サイクリング。余力がないときは、甘いものをゆったり食べて、その後とっておきの入浴剤を入れてお風呂に入り、すぐ寝る」(派遣歴8年/ごんさん)

   また、派遣で働いていて「良かった!」「嬉しかった!」体験は?という質問については、派遣会社を介して仕事をしていることのメリットを挙げる人がいた。

「36歳という年齢を考えると、正社員では秘書の仕事はなかなかない。長く続けようと思うと、できれば会社の規模や、業種、カラーにもこだわりたい。そういう私の細かい希望も、派遣だからこそ見つけることができました」(派遣歴2年/nonokoさん)
「アルバイトやパートの場合、雇用されている側が弱い立場になりやすく、泣き寝入りすることも多い。しかし、派遣は職場で何かトラブルがあったとしても派遣会社が雇用側と雇用される側の間に入ってくれるため、相談もしやすいです」(派遣歴1.5年/ゆ~す~み~さん)

   いまや正社員の身分も安泰とは言えず、さまざまな特典も廃止されつつある。雇用の流動化が進めば、ストレス耐性やコミュニケーション力が鍛えられた派遣経験者が「正社員より使える」ということになるかもしれない。

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