2019年 11月 16日 (土)

若者は「賢く」なったけれど「幸せ」そうには見えない

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   僕の学生時代、周囲には結構いろんな考えのヤツがいた。

   「俺はフリーターやりつつ何年か旅をしたい」と言って、卒業後もフリーターやりながらバックパッカーもどきをやっていた友人がいるが、30超えた今でもフリーターに定着している。

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「2、3年好きなことやってみろ」なんてとても言えない時代

   卒業後、27歳まで司法試験を目指していた男は、途中でイヤになったようで就職しようとあちこちお願いして回っていたが、結局ムリだったようだ。今は音信不通らしい。

   「新卒でこけたら人生が終わる」というのは今でこそ常識だが、当時はまだそこまで一般的ではなかったので、どこか詰めの甘い連中が多かった。

   日本企業は昔から新卒至上主義なので、いったん新卒時に正社員というレールから外れると、生半可な踏ん張りではレールには戻れない。もちろん不可能ではないが、人並み以上の努力が要るので、自分からそういう選択をするようなヤツはまずやらない。かくして、若気の至りは人生最大のターニングポイントとなってしまったわけだ。

   現在、さすがに「既卒になるとまずい」という認識は浸透したようで、安易に内定ゼロで卒業する人は聞かなくなった。大学もいろいろと対策を講じ、内定取り消しなどをされると、学費免除で留年させてくれたりもする。

   それでも、やはり一部には「中小や零細に行くよりは、派遣でも大手に行ったほうがいい」という人がいるのも事実だ。

人事コンサルティング「Joe's Labo」代表。1973年生まれ。東京大学法学部卒業後、富士通入社。2004年独立。人事制度、採用等の各種雇用問題において、「若者の視点」を取り入れたユニークな意見を各種経済誌やメディアで発信し続けている。06年に出版した『若者はなぜ3年で辞めるのか?』は2、30代ビジネスパーソンの強い支持を受け、40万部を超えるベストセラーに。08年発売の続編『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか-アウトサイダーの時代』も15万部を越えるヒット。ブログ:Joe's Labo
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