今どきの上司 「若手社員をじっくり育てる余裕」減っている?

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   仕事に何を求め、どのような形での成長を目指すのか。経験を積むごとに変化するところもあるし、立場によっても異なる。ある調査で若手社員の成長課題を聞いたところ、若手自身と上司との間で大きなギャップがあることが分かった。

「プレゼン力」や「ひらめき力」が欲しい若手社員

上司の望みは短期的、現実的。それに対して部下は・・・
上司の望みは短期的、現実的。部下の意識は・・・

   JTBモチベーションズは2010年2月2日、入社3年目までの「若手社員」と「上司」を対象とした意識調査の結果を発表した。回答者は若手社員309人と、同じ年数の部下を持つ上司309人。

   それによると、若手社員に「今後成長したい点」を尋ねたところ、1位は「新しいアイデアや工夫を生み出す力」で42.7%(複数回答)だった。次いで「業務に関する知識や技術」「仕事の面白さを感じる力」と続いた。

   「新しいアイデアや工夫」を挙げた若手社員からは、具体的に身につけたい力として、

「言われた以上のことまで考えられる能力」(男性、24歳、営業・販売系)
「ひらめき力」(女性、24歳、管理・企画系)
「プレゼンテーション力」(女性、24歳、営業・販売系)

が挙げられた。「言われた以上・・・」については、「『稼げる人』の仕事術」を連載する高城幸司氏も必要性を強調しており、この能力を身につけることができれば、どの職場でも重宝される。

   ただ、新しいアイデアは、論理的な思考を突き詰めたところから生まれるもの。華やかな「ひらめき力」とともに、地道さや粘り強さも必要だ。

「若手社員の課題」 上司と部下で大きなギャップ

   「仕事の面白さ」を見出したい若手社員に対し、上司の意識は別のところにある。上司に「若手社員に対して今後成長してほしいと思う点」を尋ねたところ、1位は「困難を克服する力」で40.5%だった。具体的には、

「ある程度の重圧にも精神的に打ち勝ってほしい」(男性、36歳、開発、製造系)
「何事にも逃げずにやりきってほしい」(女性、45歳、営業・販売系)

と、精神面での強さを求めている声が挙がっている。逆にいうと、精神的な弱さ、粘り強さの欠如が目につくということか。

   一方、若手社員側では「困難を克服する力」を課題とした人は23.0%しかおらず、意識のギャップがもっとも大きく現れた。ギャップが2番目に大きかったのは「仕事の面白さを感じる力」で、こちらは部下よりも上司の方が14.2ポイントも低かった。

   両者の言い分をまとめると、部下は「新しいアイデアや工夫をしながら、仕事を楽しみたい」、上司は「仕事の面白さもいいけど、目の前のプレッシャーやトラブルに負けずに対応してほしい」となろう。上司の要求には、短期的な成果を求めるものが比較的多い。不況で部下をじっくり育てる余裕が減ってきたのかもしれない。

   いずれにしても、困難がまったくない仕事はないし、仕事自体に面白みを見出せなければ努力が続かない。若手社員の成長には両方のバランスが必要といえるだろう。

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