いくつ当てはまる?会社の倒産「8つのチェックポイント」

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   不況の中、「自分の会社はこれからどうなるのか」と不安になっている人も多いのでは。先日放送されたテレビドラマで、会社倒産の可能性をチェックするポイントが紹介されていた。リアルの世界に当てはめることができるだろうか。

「経費の使い方で社員がケンカ」は危ない?

   「倒産の可能性・8つのチェックポイント」を紹介したのは、テレビ朝日のドラマ『エンゼルバンク~転職代理人』。三田紀房作の同名コミックのドラマ化だ。第5回(2010年2月18日放送)では、転職アドバイザーの井野(長谷川京子)が、経営難に陥った印刷会社の経理マン・内藤を担当させられる。

   彼は、出産を控えた妻と2人暮らし。密かに会社の粉飾決算を知り、生活の安定を求めて新天地を探そうとしている。しかし内藤には迷いがあり、なかなか退職に踏み切れない。そこで井野は、上司から教わった「倒産の可能性チェックポイント」を示し、会社の状況を自ら確認するよう助言する。チェックポイントは次の8つだ。

1.早朝緊急会議
   始業1時間前に出社し、役員が会議をする部屋をチェック。会社が深刻な状況であるときは、経営陣は一般社員に悟られないよう、早朝に緊急会議を開くことが多い
2.備品の故障箇所が修理されない
   コピー機やプリンター、コーヒーメーカーなどが壊れたままで放置されている
3.観葉植物が枯れている
   誰も水をあげていないのか、レンタル業者への支払いが滞っているのか
4.事務職の社員が暇そうに話している
   仕事がないのは、売上や利益が上がっていないからか
5.倹約メニューが増える
   社長の倹約志向が、ランチの出前にも反映される
6.社員たちの態度が変わる
   経費の使い方などについて他人に厳しくなり、ピリピリした雰囲気に。仲のよかった社員が疑心暗鬼となって、社内でケンカが起きる
7.客待ちのタクシーがいない
   会社の前で列をなしていたタクシーが姿を消す。経費が削られてタクシーに乗る人が減っている証拠
8.会社のエースが辞める
   売上トップの営業マンが会社に嫌気が差して辞めれば、業績にも少なからず影響を与える。これに当てはまったら倒産する可能性が高い

   内藤の会社は、全部の項目に当てはまっていた。彼は退職を決意する。確かに、こんな環境の会社ではとても働きやすいとはいえないし、路頭に迷ったら大変だ。「倒産した会社の経理マン」のレッテルがつけば再就職も危ぶまれる。

「全部当てはまっても会社は倒産しない」理由

   このチェックポイントは、現実の会社に当てはめることができるだろうか。ドラマを見た30代後半の営業マンAさん(法人顧客担当)は意外にも、この項目にクビをかしげた。

「1と8をのぞけば、経費節減の“結果”ですからね。これを見るまでもなく、社員は会社の状況を認識しているはずですよ。見栄を捨て、どこまでコスト削減できるかが勝負です」

   ただし、社外の人間には参考になるという。営業マンは与信管理の一環で、社内を観察することがある。枯れた観葉植物のほか、トイレが汚かったり廊下にゴミが落ちていたりする会社は、一般に仕事の進みが遅い「規律がゆるんだ会社」として警戒されるようだ。

   別の30代前半の男性Bさんは、「全部当てはまっても会社は倒産しない」と言い切る。

「タクシーがいないなんて、別に問題ないですよ。なくても済む備品は捨てればいいし、観葉植物もいらない。仕事のない事務員は雇えないし、エースを縛りつけておく必要もない」

   会社の危機を隠すのは困るが、夜遅くまでダラダラ続く会議に比べれば、役員の早朝会議は社員も歓迎のはず、とも言う。

   テレビドラマの世界は、現実のビジネスで働く人には違和感を持って受け取られたようだ。娯楽を批判的に見るのがおかしいのか、それとも、もう少しリアリティを追求したほうがよかったのか。

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