仕事も「草食系」 出世レースに背を向ける若者たち

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   2010年度の新入社員を対象とする調査によると、社会人としての常識を守ろうとする意識は高いが、出世欲は低いという結果となった。また、仕事とプライベートの両立は、目指したい人が多いものの、「実現できる自信がない」とする人が多かった。

新人の誓いは「無断欠勤や遅刻は絶対にしない」

   Yahoo!リサーチを運営するヤフーバリューインサイトは2010年2月24日、「新卒社員の仕事に関する意識調査」の結果を発表した。回答者は、この4月から新卒社員として働く予定の男女200人。

   これによると、回答者が「そうなりたい」と答えた割合が最も高い項目は、「無断欠勤や遅刻は絶対にしない」(96.0%)。2位以下には「会議、来訪など約束した時間を守る」「適切な場面で適切な言葉遣いができる」「自ら体調管理をしっかりと行う」「仕事の期日を絶対に守る」が続いた。社会人としての常識を守ろうとする意識は高いようだ。

   この5つの中で、「実現させる自信がある」と答えた割合がもっとも低かったのは「体調管理」(60.0%)。残る4割の人は、不安を感じていることになる。飲食や運動は自己管理できても、社会人になるストレスへの対処は簡単ではないと感じているのかもしれない。

   理想と自信のギャップが大きかったのは、「ビジネスパーソンとしてのあり方」に関する項目。「他人に分かりやすく、説得力高く、意見を伝えることができる」は、「そうなりたい」が94.5%と高かったが、「自信がある」は49.5%にとどまった。ただし、分かりやすい説明能力は常に磨くべき技術であり、新人の段階で自信がなくでも問題ないだろう。

   また、「仕事とプライベートを両立させる」という項目では、「そうなりたい」が88.0%に対し、「自信がある」は52.5%だった。現実は厳しいと諦めているのだろうか。

「自分を磨くための出費」に消極的

   「経済的に不自由なく、家族を満足させられる収入を得る」という項目は、理想と自信のギャップが大きく、「そうなりたい」が87.0%、「自信がある」が42.5%だった。不況で親が給与カットされている人もいるし、都市部では共働きも当たり前なので、「自分ひとりで家族を養う」という意識も低くなっているのかもしれない。

   「そうなりたい」と答えた割合が低かったのは、「同期のなかで誰よりも早く管理職に就く」(44.0%)、「仕事をやるからには少しでも上のポジションに出世する」(63.0%)、「自分を磨くための出費はいとわない」(67.5%)の順だった。

   自己研修の費用は、会社が出してくれるのならありがたいが、不況で予算も削られている。しかし、自分のキャリアに必要なスキルは、会社が教えてくれないから勉強しないというわけにはいかない。

「勉強するのに必要なPCやら書籍やらソフトウェアやらも、仕事を支えるための、言わば仕事道具だから、自腹じゃないですか」(にぽたん休憩所

と、自分のお金で自分の環境を整えている先輩もいる。「出費はいとわない」というほど大きな額をかけなくても、働き始めたら自己投資分を少しでも確保した方がよいだろう。

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