インテリジェンスが運営する求人情報サービス「an」では2010年3月24日、「社会に出る前に経験した方がいいアルバイト」のアンケート結果を発表した。回答者はケータイ総合サイト「モバゲータウン」の男女無料会員5万6080人。飲食系だからこそ経験できることもある「店員の気持ちが分かる」というのも勉強のひとつそれによると、ランキング1位は「飲食・フード」の38.2%で、2位の「レジ・販売」の19.3%に2倍近い差をつけた。また、1位と2位の合計で、全体の6割弱を占めている。「飲食・フード」と回答した人からは、「言葉遣いとかマナーとか社会に出る時すごい役に立つ!」(20代女性)「客商売によって人との接し方、礼儀、敬語を勉強できる」(30代男性)などのコメントが寄せられている。この結果に対して、ネット上には、「○○でよろしかったでしょうか?とか妙なバイト敬語イラネ」「カテキョー(家庭教師)できない輩がケータイで回答か」「飲食はブラックな職場の代表格。なんで奴隷にならなきゃならんのだ」など、否定的な意見が見られた。ネット上には、長時間労働や残業代不払い、無理な目標管理など、飲食店勤務の社員から悲鳴のような書き込みも見られる。一方で、飲食系だからこそ経験できることがあると肯定する意見も少なくなかった。「接客業はやっておいて損はしなそう。結局どの会社に就職しても人対人の関係だし」「体育会系出身でなくても敬語が自然と出るようになる。表情が親しみやすくなる。瞬発力や段取り力が鍛えられる」「ファミレスでも、出来るヤツは接客もうまいし融通は利く、混んででもそつなくうまく回す」確かに接客経験は、就職面接で重視されるという「コミュニケーション能力」をつけるには効果的かもしれない。わがままなお客に不快な思いをすることもあるだろうが、「社会に出る前に世の理不尽さに慣れておけ」という意見も。若いうちに、いろいろな世界を見ておいた方がよいということだろうか。
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