「一生この会社に勤めたい」新入社員のホンネなのか

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   恒例の「新入社員意識調査」の結果が、2010年4月21日に発表された。回答者は、日本生産性本部が主催する教育プログラム等へ参加した1908人。それによると、「今の会社に一生勤めようと思っている」と答えた人は57.4%で、過去最高を6年連続更新したという。

意外としたたか「何かあったら柔軟に対応するつもり」

   また、「社内で出世するより、自分で起業して独立したいと思う」と答えた人は12.8%で、過去最低を7年連続更新した。この結果に対し、ネット上には、

「一生飼い犬根性で生きていこうって腹だろ」
「ひどい奴隷体質だな」

と、独立心の弱さを嘆く声があがった。また、本人が希望しても「終身雇用がそれまで持つか」「会社がそれまで存続しないよ」など、ビジネスの現場で変化を感じている先輩たちからのコメントもあった。

   これらは、いわば外野の声だが、新入社員自身はどう考えているのか。キャリア教育プロデューサーの新田龍氏が今年の新人へ聞き取りをおこなったところによると、どうやら一筋縄ではいかないしたたかさを持っているようだ。

   彼らは「就職活動が大変で、もうやりたくない」という思いが強く、厳しい就職戦線の中で「他に拾ってくれるところはなかった」と会社に恩義を感じているのは確か。その一方で、ひとつの会社でしか通用しないスキルを磨くことに警戒心を持っている人もいるという。

「入社したばかりなので、とりあえずここで頑張るという姿勢を示すのは当然でしょう。しかし、会社にしがみつくことはリスクでもあり、常に社会の動向にアンテナを張っておき、何かあったら柔軟に対応できるようにしよう、とも考えているようです」

   就活慣れをした新人は、自力で生き残ろうという意識が強い。新田氏も、

「守りの姿勢に入ると、退化が始まってしまう。頑張って成果を出して自分の市場価値を上げ、会社が離さない人材を目指すべきでしょう。そういう人は、会社がつぶれても生きていける」

と、彼らのスタンスに賛同を示す。

   「現場に配属されて数か月も経てば、会社の悪いところも見えてくる」という指摘もある。そのときに、今年の新人はどんな形でホンネを出してくるのか。追跡調査をしてほしいものだ。

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