日本の従業員満足度40% デンマーク84%、ノルウェー82%

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   総合人材サービスのランスタッドは2010年6月25日、世界主要25か国で実施した労働者意識調査の結果を発表した。それによると、現在の勤務先に対して「満足している」「強く満足している」と答えた人の割合がもっとも低かったのは日本で40%だった。

景気好調でプライベート尊重のノルウェー

日本の「職場満足度」は最低(出典:ランスタッド)
日本の「職場満足度」は最低(出典:ランスタッド)

   満足度が高かったのは、デンマークの84%とノルウェーの82%で、「強く満足」と答えた人はともに37%もいた。日本の「強く満足」は、わずか4%。この違いは、どこから来るのだろうか。

   アンケート結果を比較すると、最下位の日本と2位のノルウェーでは「経済不況の影響」に対する回答内容が大きく異なっていた。2009年に勤務先が不況の影響を受けたと答えた人は、日本では62%に上ったのに対し、ノルウェーでは23%にとどまっている。

   ノルウェーは漁業国のイメージがあるが、実は世界有数の石油・天然ガスの生産国。原油価格の回復を追い風に、経済が好調だ。景気がよければ雇用も給与も安定し、仕事にも余裕ができる。

   ノルウェー大使館の話を総合すると、家庭や個人の生活を尊重する文化の違いも満足度に大きく影響しているようだ。平均労働時間は週40時間。フレックスタイム制が一般的で、残業は必要なときに限って行われ慢性化していない。

   パートタイマーも多いが、日本のようにフルタイマーとの時給格差が大きくなく、労働条件が極端に下がることはない。共働きが多く、子どもの送り迎えや家族での食事のために、早めに帰宅することに対する社会的な理解もあるという。

   プライベートに合わせた柔軟な働き方ができるのであれば、満足度も自然と高くなる。J-CAST会社ウォッチに寄せられていたコメントの中には、

「独身者はプライベートを仕事に持ち込むなと言われるのに、子供がいる人はプライベートを理由に色々融通をつけてもらえるなんて不平等ですよ」

という意見があったが、これとは対照的な考えだ。

   またノルウェーは高福祉・高負担国家のため、老後の不安はないものの、収入が上がれば高い税率がいっそう高くなる。たくさん働いて収入を上げようというインセンティブが働きにくいという側面もあるのかもしれない。

   何から何までうらやましいが、資源輸入国の日本が同じような働き方を真似て、うまくやっていけるだろうか。

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