2019年 7月 22日 (月)

働く人の「もの忘れ」対策 パソコンを離れ自然に触れよう

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   前回は、IT社会における働く人の脳機能の低下、もの忘れについて取り上げましたが、今回は脳内の環境をリセットし正常化させる「回復法」を紹介します。それは、テクノロジーによる便利な生活を離れ、普段と異なる環境に身を置いて過ごしてみるということです。

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いつもの人間関係を離れてみる

バランスの悪い刺激が脳を鈍らせる
バランスの悪い刺激が脳を鈍らせる

   現代社会で働く人の生活には、パソコンをはじめとするIT機器を使うことがほとんど必須です。

   機器によって能率が飛躍的に高まった部分もありますが、毎日の生活で、モニターを見る眼や、文字記号を読み取る脳の部分など、偏った身体の機能を非常に酷使していることも事実です。

   一方で、他人の表情を読み取ったり、声を聞き取ったり、嗅覚や触覚など五感への刺激を受け取ることは減少しています。このようにバランスの悪い刺激を繰り返すことは、脳の機能を低下させる原因にもなっているのです。

   となりの席の同僚にも直接話しかけるのも億劫になり、メールで用事を済ませたくなっている人は、脳の疲労や不活性が進んでいるのかもしれません。

   最近、ひきこもりの治療として「声楽(せいがく)治療」が注目されています。これは、日常生活で声を出すこともなくパソコン中心の生活を送っている青年に、発声練習をきっかけとして社会復帰してもらおうという試みです。

   成果を上げた人からは、自ら声を出し、その声を自ら聞くことを繰り返すことで、脳が活性化されたと報告されています。発声練習のために声楽スクールに通うようになったことも、周囲の人たちの表情や感情を汲み取る刺激になったようです。

   家族や上司、同僚など、いつも顔を合わせている人間関係から外れ、違った人たちと会って会話を交わす機会を作ることも、声楽治療と同様に、マンネリ化した脳をリフレッシュするよい機会になります。

   ちょっと頭が疲れた、発想が硬直していると感じたら、パソコンやゲーム機を脇において、人と会って話す機会を作ってみてはいかがでしょうか。

筑波大学大学院・松崎一葉研究室
高度知的産業に従事する労働者のメンタルヘルスに関する研究を行い、その成果を広く社会還元することを目指している。正式名称は筑波大学大学院人間総合科学研究科 産業精神医学・宇宙医学グループ。グループ長は松崎一葉教授(写真)。患者さんを治療する臨床医学的な視点だけではなく、未然に予防する方策を社会に提案し続けている。特種な過酷条件下で働く宇宙飛行士の精神心理面での支援も行っている。松崎教授の近著に『会社で心を病むということ』(東洋経済新報社)、『もし部下がうつになったら』(ディスカバー携書)。
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