2018年 11月 21日 (水)

こうなったら「みんな新卒」にしちゃえばどうか

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   なんでも内閣府の関係機関である日本学術会議が、卒業後も数年間は新卒扱いにするよう政府に提言したらしい。これが通れば、とりあえず今年卒業して既卒になってしまった8万人も、来年再来年くらいは「新卒です」と名乗れるわけだ。おめでとう!

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提言の恐るべき破壊力

   正直にいうと、「日本型雇用自体にメスを入れない限り、新卒至上主義はなくならない」と視野の狭いことを言ってきた僕としては、学術会議のセンセイ方のスケールの大きさにただ驚くばかりである。だって、

「そんなの、みんな新卒にしちゃえばいいじゃない」

という発想ですよ。目からうろこが落ちました。

   というか、もうここまできたら、この素晴らしい発想を他にも転用出来ないだろうか。

   元祖氷河期世代、35歳くらいまでの人間も新卒にしちゃうというのはどうだろうか。彼らなんて今でも結構大変なわけだし。

   いや、中高年失業者こそ再就職に苦しんでいるわけだから、もう何歳でも「新卒」と名乗ることを認めてあげよう。うん、きっとみんな大喜びに違いない。

   ついでに、男女雇用機会均等法改正しても一向に縮小しない男女格差についても、同じ手法でアプローチするのはどうか。つまり、みんな「男です」と申告させるわけだ。「○子」とか「○美」とかどうするんだと言われそうだが、大企業なんて一々下の名前なんて見てないから大丈夫。

   僕の後輩で、ネットからエントリーシート送る時に間違えて「男」にチェックしてしまい、ある銀行のOBに「ふざけるな、こっちは男で手いっぱいなんだよ」と怒鳴られた女の子がいたのだけど、こういう不幸な事故も無くなるわけだ。

   そうそう、みんな学卒で申告させてしまえば、ポスドク問題も解決するはず。インド哲学だろうが東アジア現代史だろうが、好きなものを好きなだけ勉強してから就職するといい。

人事コンサルティング「Joe's Labo」代表。1973年生まれ。東京大学法学部卒業後、富士通入社。2004年独立。人事制度、採用等の各種雇用問題において、「若者の視点」を取り入れたユニークな意見を各種経済誌やメディアで発信し続けている。06年に出版した『若者はなぜ3年で辞めるのか?』は2、30代ビジネスパーソンの強い支持を受け、40万部を超えるベストセラーに。08年発売の続編『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか-アウトサイダーの時代』も15万部を越えるヒット。ブログ:Joe's Labo
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