「全従業員・有休完全取得」を21年連続実現する会社があった

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   北海道銘菓「マルセイバターサンド」で知られる六花亭製菓グループが、2010年11月4日、日本生産性本部が事務局を務める第4回「ワーク・ライフ・バランス大賞」を受賞した。受賞の理由は「従業員の100%有給休暇取得を実現」。完全取得は21年間も続いているという。

「健康でなければおいしい菓子は作れない」

六花亭のお菓子にはファンが多い
六花亭のお菓子にはファンが多い

   六花亭は1933年創業。北海道・帯広に本社を置き、札幌や小樽など北海道内にのみ店舗を置いて営業を行っている。従業員は、パートタイマーを含め1345人。

   同社が有給休暇の完全取得を決めたのは、1989(平成元)年。「おいしいお菓子をつくり、お客さまに買い物を楽しんでもらうためには、社員一人ひとりが心身ともに健康でなければならない」という考えから、トップが決断した。

   しかし当初は、「完全取得」だけが先行し、「たまった仕事をこなすために残業が膨れ上がってしまった」ことも。しかし、トップは完全取得を譲らず、新しく人を採用したり、業務の機械化や工程見直しを進めたりすることで、問題を解決したという。

   2010年の年間休日は107日。これにバースデー休暇とメモリアル休暇を各1日と、最大20日間の年次有給休暇が加わる。

   年度末に策定する生産計画を元に、すべての従業員から次年度の「休暇希望日」を聞き取り、職場ごとに必要な人員を確保するための調整を行う。取得状況は月ごとにチェックし、必要に応じて他の職場から応援を出すなどして取得を促進する。

   2003年からは、有休の有効活用を支援するため、社内旅行制度を創設。従業員6人以上が揃って6日以上、最長2週間の旅行に行く場合には、最大で年間1人20万円までの補助金を支給する。年間で、のべ1000人ほどの利用があるそうだ。

   「従業員に休暇を取得させれば、会社が損害を被る」と考えている限りは、有休の取得は増えることはない。停滞する日本社会を打破するイノベーションは、十分休暇をとってリフレッシュした頭から生まれるかもしれない。

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