企業アカウント「中の人」の嘆き 「ツイッターに何を書けばいいの…」

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   企業のソーシャルメディア担当者を対象とした調査によると、業務で利用しているツールは「YouTube」「ブログ」「Twitter」が上位を占めた。ただし、日常業務で運用できていると答えた人の割合は、いずれのツールでも半数前後。せっかく公式アカウントを取得しても、「中の人」が十分運用できていない会社が多いことがうかがえる。

   この調査は、NTTレゾナントとループス・コミュニケーションが共同で行ったもの。ソーシャルメディア運用の目的は、「広報活動」「企業全体のブランディング」「キャンペーン利用」と答えた人が多数だった。

OLブログ担当者「ささいなネタを膨らませるのがコツ」

イラストを何点か準備して使いまわすのも手(ブログ「リサイクルOLは見た!」より)
イラストを何点か準備して使いまわすのも手(ブログ「リサイクルOLは見た!」より)

   運用上の課題としては、「営業上の効果が見えない」「人材が不足している」といったもののほか、「投稿のネタがない」「どういう情報発信をすべきかわからない」といった回答も多かった。

   この結果に、ネット上では、

「書くことなければ、やめちゃえばいいのに」
「目的と手段が逆転してますがな」

という突っ込みがあったが、その通りだろう。とはいえ、実際に試しながら自社にとっての用途を模索するアプローチも否定できない。

   首都圏で中古ソフトなどを扱うエンターキングでは、広報部の女性2人が「リサイクルOLは見た!」というブログを運営している。月・水・金の週3回をノルマとし、1年半で約200本の記事を書き溜めている。

   アクセスは日に500件前後だが、広報リリースを基にした記事がヤフーに掲載され、関連リンクにブログが貼られたときには、数千件のアクセスが続いたという。ブログのネタは、お店のキャンペーン紹介や、アンケート結果などが中心だ。

「キャンペーンがない日には何を書こうか迷うこともありますが、社内の取り組みや社風、役員の横顔などを紹介し、そこに一社員としての感想を添えることで記事にすることもあります」(担当者の「クル美」さん)

   1本の記事にかける時間は、30分から1時間。記事作りのコツは、1つの記事にあれこれ盛り込まないこと。ささいなことでも、1つのネタを詳しく書いて膨らませることで、読みやすい記事になるということだ。

ユーザーは「生の声を聞きたがっている」?

   また、ブログは「連載」ではなく「1話読み切り」と考えて、以前書いたネタでも臆せず、形を変えて繰り返し書くこともあるという。読者にメッセージを浸透させる効果があるだろう。

   ブログの運用により、店舗サイトへのアクセスも増えている。コーポレートサイトのリンクからブログを読んで、会社の理解を深めてくれる顧客や取引先もいるそうだ。

   最近はブログと連動して、ツイッターの運用も始めた。ブログの最新記事を告知するとともに、1日1回はお店や会社の紹介をつぶやいている。フォロワーはまだ少ないが、

「これからエンターキングに買いに行くとか、高値で買い取ってもらったとか、そういうお客さまのつぶやきを検索で見つけて、『ありがとうございます!』といったメッセージを送って、コミュニケーションを取り始めています」

ということだ。

   調査では、ソーシャルメディアの運用にあたり、何らかの外注を使いたい企業が4割近くに達している。「書くネタがない」中で、今後はコンテンツ制作の外注が進む可能性もある。

   しかしネット上には、「ユーザーは、企業の『中の人』(担当者)の生の声を聞きたがっている」という指摘も少なくない。

   せっかく自前でメディアを持てる環境にあるのだから、アクセスを増やす手段は別として、コンテンツの中身はやはり社員が頑張って考えていった方がよいのではないだろうか。

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