「採用活動の時期、分散しないで」 理系が文系を上回る

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   企業の採用活動について、2012年3月卒業予定の大学生・大学院生を対象に調査したところ、「各社統一した時期に行うべきだ」という回答が41.5%を占めた。「各社分散した時期に採用すべきだ」という回答は34.0%、「わからない」が24.5%だった。

   専攻別に見たところ、「統一」を支持した学生は理系(46.7%)が文系(37.3%)を9.4ポイント上回った。「分散」を支持した学生は、文系が38.2%、理系が28.7%だった。

学業優先なら「さらなる分散化必要」の指摘も

企業の採用活動時期に関する就活生の考え方(出典:レジェンダ・コーポレーション)
企業の採用活動時期に関する就活生の考え方(出典:レジェンダ・コーポレーション)

   レジェンダ・コーポレーションが学生4,383人から回答を得た。「統一」を支持する声としては、理系の学生から、

「学業や研究の影響を考えると、就活に長く時間を取られない方がいい」
「卒論研究や国家資格が控えている場合もあるので、早めに集中して行いたい。面接のたびに何度も上京しなければいけないのは、経済的にも精神的にも堪える」

といった声が寄せられている。

   「分散」を支持する学生からは、「統一すると日程が重複し、受けられない企業が出てしまう」「分散した方が一社ごとに集中する時間ができる」という指摘もあるが、相対的には少数派だ。

   大学生の就職活動は、実質的に3年生の秋から始まり、4年生の4月から内定が出始めるのが現状。これに対し「学業に専念させる」ことを目的に、商社や銀行の業界団体などが「(内定は)大学4年の8月以降に遅らせるべきだ」と提案している。

   この案には「就活期間の短縮化が図れる」と歓迎する声がある一方で、「中小企業における採用活動がさらに遅れる」などとして反対論も出ている。

   レジェンダ・コーポレーションのディレクター・大捕(おおとり)浩尚氏は「学業を重視したい学生のニーズを満たしたいなら、一層の集中化ではなく、さらなる分散化を検討してもよいはずだ」と語る。

「学業に集中した学生に門戸を開き、卒業直前の年明けや卒業直後に採用することも考えられる。東京大学のような秋入学が本格的になれば、全ての学生を同じスケジュールで採用することが難しくなる。企業の採用・教育の効率化も大事だが、企業の成長に必要な多様な人材を受け入れるためにも、将来は既卒者を含めた通年採用の検討が不可欠になるだろう」
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