米サムスンの企業サイト 訪問者同士でポイント獲得競い合う

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   コンテンツにゲーム性を持たせ、参加者を活性化させるノウハウをゲーム以外の領域に用いる手法は「ゲーミフィケーション」と呼ばれ、いま広告・マーケティング業界で注目を集めている。

   そんな考え方を、自社のサイトにそのまま取り入れた海外の事例を紹介する。米サムスンの「Samsung Nation」だ。サイト内でのアクティビティ(行動)に応じてユーザーにポイントやバッジが付与され、その成果に応じて抽選に応募することができる。

滞在時間で「クルーズ」から「クエスト」に昇格

トップページに表示される「獲得ポイントランキング」
トップページに表示される「獲得ポイントランキング」

   会員登録は、SNSのアカウントでログインするのが望ましい。SNSと連動したサイト内の行動によって、ユーザーにポイントが付与されるからだ。

・TwitterなどでサイトのURLを共有=100ポイント
・Facebookページに「いいね!」=200ポイント
・「Q&Aフォーラム」での質問投稿=100ポイント
・「動画」の閲覧=200ポイント
・「製品レビュー」の投稿=300ポイント
・「Q&Aフォーラム」での回答投稿=300ポイント
・サムソン製品のユーザー登録=500ポイント

   会員登録を済ませてログインすると、獲得ポイントのランキングや最新の行動履歴などがトップページに表示される。登録直後のステータスは「Playerバッジ」が付与されるが、サイトに10分間滞在すると「Cruise(巡回)バッジ」、30分間滞在すると「Quest(探検)バッジ」に昇格する。

   ステータスが更新されると、まるでRPGゲームで経験値を獲得しレベルが上がったような達成感を味わえる仕掛けだ。

   各バッジのマークにカーソルを合わせると、獲得に必要なアクティビティが浮かび上がる。それを見てユーザーは、自然とサイト内での回遊を続けてしまうわけだ。バッジには、いくつもの種類が用意されており、つい収集したくなるコレクター心をうまく刺激している。

・サムスン製品をSNSのアカウントページに登録するともらえる「Techieバッジ」
・製品レビューを投稿するともらえる「Starバッジ」
・Q&Aフォーラムで質問に答えるともらえる「Smartバッジ」
・ウィンドウショッピングするともらえる「Shopperバッジ」

情報サイトから「製品のファンが遊べる場」へ

ミッションの「コンプリート率」がサイト巡回を促す
ミッションの「コンプリート率」がサイト巡回を促す

   ユーザーへのメリットは、ポイントやバッジの獲得、ランキングでの表示といったバーチャルなものだけではない。特定のバッジを獲得すれば製品の懸賞に応募できるなど、物理的な特典も用意されている。

   こういったしかけは、サムスンファンを喜ばせるだけでなく、ファン同士の交流や情報共有や、新しいユーザーの呼び込みを促すだろう。

   訪問者が行うアクティビティに、ちょっとした特典を提供し、楽しめる雰囲気を演出できれば、そこは単なる企業のウェブサイトではなく、企業や製品のファンが集って遊べるコミュニティになる。そんな可能性を感じさせるサイトだ。

岡 徳之

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