2024年 4月 20日 (土)

外資系なのに、なぜかオフィスが和風な理由――グーグル日本法人に行ってみた(前編)

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「グローバル企業の多様性を職場づくりに取り入れたい」

「和風アンドロイド柄」の壁紙(上)とビリヤード室
「和風アンドロイド柄」の壁紙(上)とビリヤード室

   このフロアの会議室の名前は、「MUGI(麦)」や「YAKUSUGI(屋久杉)」などの植物だ。壁一面にお祭りの写真が大胆に貼られている。廊下に出ると千代紙のような模様が描かれ、出店で売られているようなキャラクターのお面も飾られている。

   なぜここまで「日本」が強く意識されているのだろうか。この点について広報の宮家さんは、こう説明してくれた。

「労働環境に関する考え方は基本的に世界共通ですが、各国のオフィスのデザインはその国の文化を表現したものにしています。なぜならグーグルは多様性を大事にしており、様々なバックグラウンドを持つ社員たちに、常に異なる文化や考え方にふれてもらいたいからです。遊び心のあるデザインにすることで、よいアイデアを生む環境を整えるというねらいもあります」

   エレベータの中では英語や中国語が飛び交っており、会議室から出てくる人たちも外国人が目につく。一方で廊下に張られている壁紙は和風柄で、よく見るとトンボの中にアンドロイドのキャラクターが混じっている。間違いなく「特注品」だ。

   グローバル展開をするならば、世界共通のファシリティを使えば大幅にコストダウンできる――。日本のメーカーだったら、そう考えるかもしれない。でも、そういう効率性とはまったく逆の発想になっているところが面白い。(池田園子

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