SNSのアバターを乗っ取る? 花王「ビオレママ顔メーカー」の戦略
2012.07.30 17:00
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SNSで使うパーツは重要な「媒体」になっている
このように自社の素材を配布してユーザーに使用してもらうキャンペーンといえば、2000年代の「ブログパーツ」があった。
ブログパーツとは、ブログの中に時計やゲーム、ニュースなどを流す「部品」のことで、企業のロゴやキャラクターを入れ込むことで自社のブランドを周知したり、サイトへのアクセス誘導を図ったりするものだ。成功事例としては、2007年にユニクロが実施した「UNIQLOCK」が有名だ。
しかし今では、ブログを書く人よりもSNS利用者の方が圧倒的に多く、このため「ビオレママ顔メーカー」のような方法に切り替えられたのだろう。
多くの人が利用するSNSでは、そこで使うアバターや背景なども重要な「媒体」となりうる。それをどう利用するか、これからも企業の知恵の出し合いが続くのではないだろうか。(岡 徳之)