知ってる? フェイスブックに「足あと」が残る機能が追加された

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   SNSユーザー数でミクシィを抜き去ろうとしているフェイスブック。公開設定によるが、密かに他人の日記や写真を閲覧できることがある。「足あと(閲覧履歴)」も残らないので、元カレや元カノの近況をこっそり知りたいときや、企業の採用担当者が応募者の素の言動を確認しておきたいときに便利だ。

   ところが、この夏の機能変更で、足あとに似た「既読機能」が追加されることになった。幸い、グループへの書き込みだけが対象だが(現在、適用グループが徐々に増加中)、ちょっとした機能変更のおかげで人間関係のまさつやトラブルが生まれることがあるかもしれない。

「なんで2時間経っても、何も返してこないわけ?」

フェイスブックが7月に公開した「既読機能」
フェイスブックが7月に公開した「既読機能」

   今回の「既読機能」は、グループに投稿した内容を誰が何時何分に読んだか、表示されるしくみになっている。グループとは、追加された特定の人たちが閲覧するウォールのことで、関係者が参加できる「会議室」のようなものだ。

   特にIT系の企業では、チームやプロジェクトでグループを使っているところが少なくない。都内のITベンチャーでWebプロデューサーとして働く24歳のA君も、複数のグループに参加している。

   チーム内の書類を管理するほか、上司が業務通知を書き込んだり、個々の部下へ指示を出すこともある。チームで一番若いA君が会議のアジェンダをアップすると、リーダーが「ここは修正して」とコメントを入れ、議事録をアップすると「あの話題が足りない」「結論がまとまっていない」と指摘される。

   女性スタッフを含むメンバーの目にさらされながらダメ出しをされるのは、正直キツイものがある。なによりフェイスブックを常に開いておかないと、リアルタイムな指示についていけない。今や完全に仕事を進めるインフラと化している。

   そこに追加されたのが、今回の「既読機能」だ。A君は早速この機能の「被害者」になってしまった。リーダーから、こんなツッコミを入れられてしまったのだ。

「今日の午後にグループで指示した件だけど、何も反応ないよね。14時に既読になっていたのに、なんで2時間経っても返してこないわけ?」

「何も言わずにスルーする」のが許される関係もいい

   A君はグループに書き込みがあると、反射的にチェックするクセがついている。そのときに他の仕事中だと、書き込みを読みはするものの、しばらく手が着けられないこともある。仕方のないことだろう。

   しかしリーダーは、それを「読んだ」「理解した」と判断し、それなのに何も反応しないことを「無視した」と捉えてしまったようだ。「A - 2:03pm」という証拠が残っていると、自分の指示を差し置いて何をしていた、ということになる。

「無視したわけじゃないんです。既読とはいっても、色々な既読があると思うんです…」

と弱々しくつぶやくA君。それでも既読であることには変わりない。

   既読機能といえば、実は5月上旬にフェイスブックの「メッセージ」に既読機能がついている。これにより「あれ読んでくれた?」と確認する必要はなくなった。便利ではあるが、厄介な話題のときに「ごめん、まだ読んでない」という言い訳が使えなくなる。

   質問に対して、イエスかノーで即座に反応が求められる関係は息苦しい。ときには時間を置いて返事をしたり、何も言わずにスルーするのも許されてよいはずではないか…。そんなことをリーダーに言ってもしょうがないので、今後は「とにかく何でもいいから書き込んでおこう」と決意するA君だった。(池田園子

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