2019年 12月 8日 (日)

コールセンターで予感する「低収入・ダブルワーク時代」の到来

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   督促の電話をしていると、生々しいお金の事情を垣間見ることがあります。お客さまの言葉はとても深くリアルで、いつも得難い勉強をさせていただいています。そんな中、最近気になった出来事がありました。

「○月×日に入金したいんですけど、いいですか? 副業で働いてる飲食店のバイト代が入ってくるんですよ」

入社以来、10年間まったく収入が上がらない人も

会社が終わった後にアルバイトに行って、深夜に帰宅してまた翌朝会社に…(イラスト:N本)
会社が終わった後にアルバイトに行って、深夜に帰宅してまた翌朝会社に…(イラスト:N本)
(あれ、このお客さまもかぁ。さっきも、本業とは別のアルバイト代で入金するって方がいたような…)

   督促のコールセンターでは、少し先の期日で入金約束をする場合、なぜその日に可能なのか理由を確認しなければなりません。その場しのぎの嘘申告をされて、結局入金にならないこともあるからです。

   ただ最近は、契約時に登録している給料日ではない日に入金すると言うお客さまが多くなってきました。

「失礼ですが、お客さまのお給料日は25日で登録していただいていますが、なぜ×日になるのでしょうか…」

とおずおずと聞くと、「本業の他にアルバイトをしていて…」と説明されることが増えているのです。

   私は滞納者にばかり電話をしているので、普通より若干フトコロ具合がキビしめの方が多いのかもしれません。それでも実感として、全体的にお客さまのお給料が以前より上がりにくくなっていると感じることがあります。

   カード会社ではお客さまの年収をご報告いただく必要があるのですが(貸金業法では50万円以上の貸付を行う場合、収入を証明する書類の提出を義務付けています)、お客さまに年収をお伺いすると、10年間まったく同じ年収というケースも珍しくありません。むしろ、下がっていることも…。

   現在のサラリーマンの平均年収は400万円台。私も学生時代「普通のサラリーマンは400万円くらい貰えるんだ~」と、のほほんと考えていましたが、会社に入ってびっくり。サラリーマンでも年収200万円台のお客さまが多々いらっしゃるのです。

債権回収OL・N本(えぬもと)
某金融機関で債権回収部門に所属する20代OL。コールセンターで支払延滞顧客への督促を担当している。入社半年で3億円の回収を達成して頭角を現し、10万件の顧客を担当する精鋭チームに最年少で配属された実績を持つ。他人に強く言えない気弱な性格を逆手にとり、独自の「交渉メソッド」を開発。300人のオペレーターを指導しながら、年間2000億円の債権回収に奮闘している。好きなものは、ビールとスイカ。ブログ「督促(トクソク)OLの回収4コマブログ」。(本コラムは当事者のプライバシー保護のため、一部事実と変えている点があります。)
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