2019年 11月 19日 (火)

働きながら大学院に通学――会社がイヤな顔をしはじめた

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   相次ぐリストラを背景に、一人ひとりの社会人が「仕事に関する専門性」と「転職できるフットワーク」を鍛えておくべき、という指摘が目に付くようになった。社会人大学院に通う「学生」たちも、このような危機感を抱いているのだろう。

   ある会社では、マーケティングの勉強をするために大学院に通い始めた社員が、上司から協力を得られなかったり、イヤミを言われたりすると腹を立てている。「これでは話が違う」というわけだ。

最初は上司も応援してくれたのに

   コンサルタント会社に勤める20代の男性です。今年から自分の専門性を高めるために、大学院に通ってマーケティングの勉強をしています。もちろん会社には相談しました。上司は、

「いいことじゃないか!頑張れよ。じゃあ、仕事の調整も必要だな」

と応援してくれました。大学院の授業は夜間で、残業がほとんどできなくなるので、とてもありがたく思いました。

   ところが、3か月もすると様子が変わってきました。最初のうちは快く送り出してくれた上司も、授業の日だというのに「今日中にこの資料を作ってくれ。他の人はみんな手一杯なんだ」と仕事を突っ込んでくるようになりました。

   大学院の授業について尋ねられ「とても勉強になります」と答えたら、「机上の理論を学ぶより、現場で実践する方が大事なんじゃないの?」とイヤミを言われたこともあります。

   そんなこんなで授業に遅刻したり欠席したりすることが増えてしまい、教官から注意を受けてしまいました。そこで上司に、しばらく定時退社とさせて欲しいと頼んだところ、

「大学院を修了したら、独立するか、いい会社に転職するつもりなんだろ?」
「そんなに大学院が大事なら、会社を休職したらいいんじゃないか。それとも、業務委託契約に切り替えようか」

と拒否されてしまいました。これでは話が違います。本当に頭に来ました。上司がウソをついたことになるのだから、こっちには非はないと思うのですが――

尾崎 健一(おざき・けんいち)
臨床心理士、シニア産業カウンセラー。コンピュータ会社勤務後、早稲田大学大学院で臨床心理学を学ぶ。クリニックの心理相談室、外資系企業の人事部、EAP(従業員支援プログラム)会社勤務を経て2007年に独立。株式会社ライフワーク・ストレスアカデミーを設立し、メンタルヘルスの仕組みづくりや人事労務問題のコンサルティングを行っている。単著に『職場でうつの人と上手に接するヒント』(TAC出版)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。

野崎 大輔(のざき・だいすけ)

特定社会保険労務士、Hunt&Company社会保険労務士事務所代表。フリーター、上場企業の人事部勤務などを経て、2008年8月独立。企業の人事部を対象に「自分の頭で考え、モチベーションを高め、行動する」自律型人材の育成を支援し、社員が自発的に行動する組織作りに注力している。一方で労使トラブルの解決も行っている。単著に『できコツ 凡人ができるヤツと思い込まれる50の行動戦略』(講談社)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。
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