2024年 5月 9日 (木)

営業には「人見知り」の方が向いていると思う理由

緊張感のある仕事をすることで成長が見込める

   仕事に慣れないときには、何から何まで段取りを組んでおかないと不安になります。そんな緊張感のある仕事ぶりは堅苦しくもあるものの、担当者にしてみれば期待を抱かせるものがあります。

   緊張のあまりトンチンカンな話をしてしまっても、それはご愛嬌。緊張感に包まれた状況で仕事することが、大いなる成長を導いているのは間違いありません。

   ところが妙に仕事に慣れてしまうと、

「昨日と同じような準備で十分」
「クレームが出ても対処法は分かる」
「努力しても成果に大差は出ない」

と仕事を適当に済ます方法を覚えてしまいがちです。

   日々の仕事で緊張感を持続できる状況を、常に準備しておきたい。それが、営業には「人見知り」の方が向いていると思う理由です。人との関係を馴れ馴れしくナアナアで済ますことができない人は、仕事を通じて成長できる可能性があります。

   また、ライバルの存在を意識し、「手を抜くと大変なことになる」という自覚を忘れないことも重要です。その意味で、営業半年で手痛い失敗をしてしまったSさんは、むしろ幸運と言ってもいいでしょう。(高城幸司)

※10月に本を3冊出しました。『「自分を売り込む力」のつくりかた 最高の結果を出す新しい営業の技術』(講談社)、『世界一戦略的な営業トーク』(日本文芸社)、『実務入門 改訂版 法人営業のすべてがわかる本』(日本能率協会マネジメントセンター)です。ぜひ手に取ってみてください。
高城幸司(たかぎ・こうじ)
1964年生まれ。リクルートに入社し、通信・ネット関連の営業で6年間トップセールス賞を受賞。その後、日本初の独立起業専門誌「アントレ」を創刊、編集長を務める。2005年に「マネジメント強化を支援する企業」セレブレインの代表取締役社長に就任。近著に『ダメ部下を再生させる上司の技術』(マガジンハウス)、『稼げる人、稼げない人』(PHP新書)。
「高城幸司の社長ブログ」
株式会社セレブレイン
高城幸司:世界一戦略的な営業トーク
高城幸司:世界一戦略的な営業トーク
  • 発売元: 日本文芸社
  • 価格: ¥ 1,365
高城幸司:実務入門 改訂版 法人営業のすべてがわかる本
高城幸司:実務入門 改訂版 法人営業のすべてがわかる本
  • 発売元: 日本能率協会マネジメントセンター
  • 価格: ¥ 1,575
姉妹サイト

注目情報

PR
コラムざんまい
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中