2018年 7月 23日 (月)

あなたの周囲にも「園田監督」みたいな人はいませんか?

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   選手15人から体罰指導を告発されて、進退伺いを出した女子柔道の園田隆二監督。暴力や暴言自体は大問題だが、「周囲の高い期待」と「部下のふがいなさ」の板ばさみに遭うことの多い企業の管理職の中には、密かに同情している人もいるのではないか。

   園田監督も会見で「柔道競技にあたっては金メダル至上主義があるのは間違いなく事実」と答えていた。五輪5大会連続でメダルを獲得した谷亮子選手が引退したあと、その圧倒的な存在によって世代交代が遅れ、監督として強い焦りを感じていたのかもしれない。

「最悪の結果でもOK」という諦めが必要か

柔道界や監督個人の問題だけではない?
柔道界や監督個人の問題だけではない?

   実は園田氏自身には、五輪への出場経験がない。同じ60キロ級の1歳下に野村忠宏というスーパースターがいたからだ。野村選手は柔道史上初の五輪3連覇を達成。園田選手はその影に隠れて、悔しい思いをしていたに違いない。

   その彼が五輪全日本女子の監督に抜擢されたのだから、その焦りはハンパではなかったはずだ。五輪コンプレックスに加え、選手になめられているのではないかという不安感が、厳しすぎる指導という形で発現した可能性がある。

   加えて、監督として成果をあげることで選手時代の悔しさを乗り越えたいという思いも無意識のうちにあったことだろう。

   企業社会でも、ヒラ社員から管理職になった社員の言葉遣いや態度が、人が変わったように高圧的になり、周囲の離反を招くケースは少なくない。その背景には、強大な権力を持ったことによる不遜な気持ちだけでなく、過剰な使命感や、ここで成果を挙げないと自分は終わりになるという追い詰められた思いがあると考えられる。

   谷亮子氏も、園田監督のことを「(昔は)いい人だった」と言っている。ネット上でも、会見の端々で見せる真面目すぎるコメントに「悪い人ではないのだと思うが…」「悪意がないだけに気の毒だ」という声もあがっている。

   再発防止策はいろいろ考えられるが、もしかすると「最悪の結果になっても仕方ない。自分が辞めればいいだけ」と諦め、肩の力を抜くのが近道かもしれない。少なくともパワハラ呼ばわりされないし、かえって選手の力が発揮しやすくなる可能性もある。

   選手たちの告発は、監督に対する批判だけではなく、それを隠蔽しようとする全柔連にも向けられているだろう。ただ、これを柔道界の問題にとどめるのではなく、普通の会社員にも通じる話として意識してもいいのではないだろうか。あなたの周囲にも「園田監督」みたいな人はいませんか?

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