2020年 7月 14日 (火)

リクルートが提唱する「試職」 入社後の「不適応」減少に期待

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   クルマを買うとき、試しに乗ってみない人は稀だ。高価な買い物は失敗したくないし、実際に乗ってみれば自信をもって「これだ!」と決断できる。もちろん「思っていたのと違う」と思えば、別のクルマも試すことができる。

   試着に試食、試飲ができるなら、「試しに就職」ができないものか…。そんな発想から「試職(ししょく)」というしくみを取り込む会社が現れている。この手法が2013年のトレンドになると指摘しているのはリクルートだ。せっかく入社した新入社員が「不適応」を起こして退職するケースを減らす方策として期待されている。

現場の仕事を見せることで「採用数が前年比1.4倍」

「試職」はミスマッチ解消の切り札になる?
「試職」はミスマッチ解消の切り札になる?

   有料老人ホームを運営するベネッセスタイルケアでは、採用プロセスの中に「試職」を取り込んでいる。書類選考を通過した学生に対し、面接前の「体験型説明会」を実施。職場となる施設におもむき、社員とともに実際の仕事の一部を体験する。

   この取組みにより、採用数は前年比で1.4倍を達成。全内定者に占める福祉系以外の専攻学生が8割にまで上昇したという。

   老人福祉施設における仕事は、福祉系を専攻した学生であれば比較的容易にイメージできる。しかし、それ以外の学生は目にしたことのない人が大部分だ。

   そこで、実際の仕事を体感する機会を設けることで、仕事の魅力や大変さ、自分の適性に合っているかどうかを確認できる。ある私大文学部の女子学生は、「試職」の効果を次のように語っている。

「体感型説明会に参加したとき、自分がいきいきと働いている姿を想像できた。私の目指す道が見えた気がした」

   就職難、就職難ということが盛んに言われる中、学生はついつい内定獲得をゴールと捉えてしまいがちだ。当然「業界研究」「会社研究」も弱くなる。「どこでもいいから採用して」と応募し、仕事が自分に合っているかどうかよく考えないまま、最終選考を通過してしまうケースもある。

   その結果、入社間もなく「こんなはずではなかった」と不適応を起こし、ストレスで心身の調子を崩したり、試用期間中に早々に退職したりすることもあるようだ。入社をあてにして採用コストや教育コストをかけてきた会社にとっても、大きなショックとなるだろう。

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