2020年 7月 15日 (水)

入社予定者が交通事故 でも「内定取消し」したくない…

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毎日酷使する現代人の目にビルベリー由来アントシアニン!

   新年度を直前に控え、会社が入社予定者に内定取消しをするケースが散見される。2008年ころから比べると大幅に減っているものの、完全にはなくなっていないようだ。

   ある会社では、学生が原因で入社日から出勤できなくなったため、内定取消しをしようと検討しているが、出身校や地域との関係から、できれば穏便に済ませたいと頭を抱えている。

後遺症のおそれ高いが、学校や地域との関係もある

――精密機器メーカーの人事です。採用目標をクリアし、新人受け入れの準備をしているところです。ところが先日、製造職で採用したA君から「入社式に間に合わなくなった」と連絡がありました。

   事情を聞くと、自宅近くで交通事故に遭ってしまい、現在入院中とのこと。お見舞いをかねて病院に行くと、手の神経にも影響があるらしく、しばらく入院したりリハビリが必要だったりするとのことです。

   主治医に話を聞くと、事故の後遺症が残るおそれが高く、「日常生活にはあまり支障はない程度だが、細かい作業には影響が出るのではないか」と言います。とりあえず春からの製造ラインには、第二新卒を急きょ補充することにしました。

   ひとつ気になるのは、A君の出身校から、かれこれ20年近く人材を受け入れていること。ケガから快復しなければ製造ラインには入れず、事務職にも空きがありません。とはいえ、ここで「内定取消し」にすれば、学校とのパイプにヒビが入るおそれがあります。

   以前、別のメーカーが「業績不調」を理由に内定取消しを行ったところ、学校側が「そんな信用できない会社にウチの卒業生はもう行かせない!」と怒り、次年度から学生に紹介の便宜を図ってくれなくなったということがありました。

   また、その噂が広まったために、取引をやめた地域の会社もあったと聞きます。そういう騒ぎにならないよう何とか穏当に収めたいのですが、こういうときはどういう対処方法があるものなのでしょうか――

尾崎 健一(おざき・けんいち)
臨床心理士、シニア産業カウンセラー。コンピュータ会社勤務後、早稲田大学大学院で臨床心理学を学ぶ。クリニックの心理相談室、外資系企業の人事部、EAP(従業員支援プログラム)会社勤務を経て2007年に独立。株式会社ライフワーク・ストレスアカデミーを設立し、メンタルヘルスの仕組みづくりや人事労務問題のコンサルティングを行っている。単著に『職場でうつの人と上手に接するヒント』(TAC出版)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。

野崎 大輔(のざき・だいすけ)

特定社会保険労務士、Hunt&Company社会保険労務士事務所代表。フリーター、上場企業の人事部勤務などを経て、2008年8月独立。企業の人事部を対象に「自分の頭で考え、モチベーションを高め、行動する」自律型人材の育成を支援し、社員が自発的に行動する組織作りに注力している。一方で労使トラブルの解決も行っている。単著に『できコツ 凡人ができるヤツと思い込まれる50の行動戦略』(講談社)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。
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