2020年 1月 20日 (月)

日本テレビメーカーの「暗い未来」 甘い願望を打ち砕く「広州交易会」の現実

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   先月(2013年4月)、世界最大規模の貿易展示会である中国の広州交易会に行ってきました。

   幕張メッセを5,6個並べたような巨大な会場に、今年も2万社以上のセラーが自社の商品を展示しています。世界200カ国から集まった20万人を超えるバイヤーが商談を繰り広げる様子は、まるで世界中のあらゆる人種の展示会のようです。

40型のテレビが2万円台。韓国勢も敵わない

広州交易会の会場。巨大なピカピカのブースがテレビ関連だけでも20個以上も立ち並びます
広州交易会の会場。巨大なピカピカのブースがテレビ関連だけでも20個以上も立ち並びます

   この会は中国を中心としたモノづくり企業が、輸入業者に自社製品を見せて世界中で売ってもらう交渉を行う場です。広大な会場に所狭しと作られたブースには、種種雑多な製品が並べられ、一癖も二癖もありそうなバイヤーたちがそれを物色します。

   そんな催しが3週間も続き、2トンもある金庫など「誰が買うんだ?コレ」というものも多数見られたのですが、中には誰もが知っているメジャーな製品もたくさんありました。そのひとつが、テレビです。

   会場内のテレビ製造会社が集まる一角を見て、私は唖然としました。20社以上の中国企業が薄型テレビを展示しているのです。

   ある会社は30台ものテレビを設置し、韓流アイドルのPVを延々と流していました。そこに映る画像は日本の国産テレビと遜色はなく、値段を聞くと40型のテレビが日本円にして2万円台だそうです。

   おそらく一括大量購入すると、さらにとんでもない値段になるのでしょう。日本のテレビメーカーが次の切り札と期待する4Kテレビも、普通に並べられていました。

   日本のテレビが世界の最先端を行っていたのは、過去の話。技術力では韓国勢に追いつかれ、その韓国勢ですら中国勢の安値・中品質攻勢に利益を削られている。他の国が今ここにリソースをつぎ込んでも無謀であり、日本勢にも勝ち目がないように思えました。

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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