毎日足を運んでしまう リコー「銀座の社食」の物語

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   せっかく社員食堂があっても、社員の声が反映されない一方通行の運営では、利用者数はなかなか増えていかない。そんな社内の課題を解消し、「毎日利用しても飽きない」と支持を集めるのが、東京・銀座にあるリコー本社の社食だ。

   2005年11月の社屋移転を機に、社食のあり方を見つめ直し、味のグレードアップはもちろん、利用者と作り手の距離を近づけることにこだわってきた。

   営業時間は、1日3回。ランチタイムのほか、朝食(8:00~8:50)や夕食(17:30~18:30)の時間帯にも利用することができる。

多彩なメニューと焼きたてパンの誘惑

「焼きたて」が嬉しい自慢のパンが並ぶカフェコーナー(上)。グラムデリ(下)は10グラム12円で利用できる
「焼きたて」が嬉しい自慢のパンが並ぶカフェコーナー(上)。グラムデリ(下)は10グラム12円で利用できる

   座席数は約500。定食ものやカレー、麺など単品ものが食べられるフードコートとコーヒーなどのソフトドリンクや豊富なパンが並ぶカフェテリアに分かれている。デニッシュを含めると、メニューは全部で1日約60種類。窓からは東京タワーや東京スカイツリーのほか、レインボーブリッジなどお台場の景色も一望できる。

   定食モノは4種類あり、標準的な「スタンダード」のほか、手頃な価格で楽しめる「バリュー」、贅沢感のある素材を使った「プレミアム」、そして600kcal以下に抑えた健康的な「ヘルシーセット」と実に多彩。この日のおススメは「岩手県産地鶏のグリルおろし野菜ソース」(500円)だった。

   日替わりの丼物や和麺・中華麺、カレーも充実。旬の素材を取り入れた「鮭ときのこのクリームパスタ」(500円)は女性に人気だった。中華麺は毎日2種類が提供される。

   さらに、10g=12円でメニューが選べる「グラムデリ」を利用すれば、自分好みにカスタマイズしたオリジナルランチに変身させることも可能だ。

   銀座は食べる場所には困らない繁華街だが、それでも社員の7割以上が社食を毎日利用しているという。居心地の良い証拠だろう。

リピーターも飽きさせない工夫の盛り合わせ

ときにはリコーラグビー部の「ブラックラムズ」の猛者たちもやってくるという(2012年11月撮影)
ときにはリコーラグビー部の「ブラックラムズ」の猛者たちもやってくるという(2012年11月撮影)

   リコーの食堂担当者は「テーブルにはいつもアンケート用紙を置き、意見や要望はすぐに調理スタッフに届けています」と話す。調理を担当する管理栄養士の佐藤敬子さん(株式会社LEOC)も、「利用者からのリクエストには、できるところからすぐ応えていくことが大切」と自信を見せる。

「『行列のできる人気ラーメン店』とのコラボメニューや、食べたいものを2種類同時に味わえる『ハーフ&ハーフ』など、アンケートで寄せられた要望を実現しました。ちょっとした工夫を絶えず行い、あったらいいな、があるようにしていきたいですね」

   社食の中にあるカフェコーナーも人気で、約20種類の焼きたてパンが並んでいる。値段はどれも100円。先の食堂担当者は「香ばしい匂いに誘われて、ランチの後でもつい買ってしまう方が多いんです」と笑顔で語ってくれた。

関本茂(月刊「人事マネジメント」編集部)
上場・中堅企業の人事・総務部門に多くのコア読者を持つ月刊ビジネス誌。専門性の高い著者・ベテラン記者らによる鋭利なコンテンツラインナップが評判。1991年創刊以来、これまでの取材先企業は1,000社を超える。本連載では月刊『人事マネジメント』掲載記事をJ-CAST会社ウォッチ企画として抄録し公開している。
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