2020年 5月 26日 (火)

採用者の「メンタルヘルス」状態 どうやったら見破れる?

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臨床心理士・尾崎健一の視点
怪しかったら採用面接を「朝イチ」に設定してみる

   不健康な社員を採用して無理に働かせない方法のひとつとして、朝一番に採用面接を設定することでスクリーニングを行うことがあります。一般的にうつ病などの精神疾患者は、朝が弱いものです。症状自体が詳しく分かるかどうかは別として、朝の面接時に負担感があらわれているようであれば、理由を尋ねてみるといいと思います。もしかすると二日酔いかもしれませんが、その場合にはアルコール依存とかセルフコントロール能力に問題があるのかもしれません。

   一方で、精神疾患の経験者でも働ける職場づくりをすることも検討に入れておく必要があります。どんなきっかけで社員がメンタルヘルス不全になるかも分かりませんし、将来的に精神障害者の雇用義務を課す法改正がある可能性も高いです。コミュニケーションがよく助け合いが行われる環境は、メンタルヘルス不全の発生を抑制しますし、健康な人にとっても働きやすい職場づくりにつながります。

尾崎 健一(おざき・けんいち)
臨床心理士、シニア産業カウンセラー。コンピュータ会社勤務後、早稲田大学大学院で臨床心理学を学ぶ。クリニックの心理相談室、外資系企業の人事部、EAP(従業員支援プログラム)会社勤務を経て2007年に独立。株式会社ライフワーク・ストレスアカデミーを設立し、メンタルヘルスの仕組みづくりや人事労務問題のコンサルティングを行っている。単著に『職場でうつの人と上手に接するヒント』(TAC出版)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。

野崎 大輔(のざき・だいすけ)

特定社会保険労務士、Hunt&Company社会保険労務士事務所代表。フリーター、上場企業の人事部勤務などを経て、2008年8月独立。企業の人事部を対象に「自分の頭で考え、モチベーションを高め、行動する」自律型人材の育成を支援し、社員が自発的に行動する組織作りに注力している。一方で労使トラブルの解決も行っている。単著に『できコツ 凡人ができるヤツと思い込まれる50の行動戦略』(講談社)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。
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