2020年 9月 25日 (金)

部下に「体臭がキツい」と注意をしたら「人権侵害!」とキレられた

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   汗を多くかく夏は、体臭が気になる季節である。特に清潔好きな日本人は、他人の体臭が気になる国民のようだ。グローバル化の時代に「多少の体臭は気にするな」という論調が出てくるかもしれないが、すぐに対応することは難しい気もする。

   ある会社では、社員の体臭がキツイと客やスタッフから連絡を受けた上司が、部下に指摘をしたところ、部下が烈火のごとく怒り出したという。誰にでも少なからずある体臭をクサイというなんて、イジメだし人権侵害だというのだ。

常連からもスタッフからも苦情が来ているが…

――飲食店の店長をやっています。先月入店してきた30代のAさんは、接客はとてもよいのですが少し問題があります。それは体臭がかなり強いのです。

   常連のお客さまからは「ちょっと臭うよね、あの店員」「悪いけど気持ち悪くなったわ」とクレームを言われました。スタッフのBさんからも「かなりキツイです。『同じシフトはやめてください』と言うバイトもいます」と聞かされています。

   おそらく腋臭(わきが)といわれる症状だと思うので、呼び出して「スタッフとか皆から、君の体臭がキツいという話が出ているんだけど、何とかならないかな」とただしました。するとAさんは、烈火のごとく怒りはじめました。

「それってBさんから聞いたんですよね。この間、言い争いをしたから、そんなことを言いふらしてるんでしょう。体臭なんて誰でもあるじゃないですか。それを『嫌なヤツの体臭はクサイ』というなんてイジメだし、人権侵害じゃないですか?」

   彼は興奮して「いったいどうすればいいのですか!」と大声を出しますが、私としてもどうにも思いつきません。言い方が悪かったかなと思ったときには、もう手遅れでした。

   ただ、彼は自分から辞めないというし、かといってこのまま放置すれば、お客さんが減ったりスタッフが抜けたりするおそれもあります。こういうときは、どうすればいいんでしょうか――

尾崎 健一(おざき・けんいち)
臨床心理士、シニア産業カウンセラー。コンピュータ会社勤務後、早稲田大学大学院で臨床心理学を学ぶ。クリニックの心理相談室、外資系企業の人事部、EAP(従業員支援プログラム)会社勤務を経て2007年に独立。株式会社ライフワーク・ストレスアカデミーを設立し、メンタルヘルスの仕組みづくりや人事労務問題のコンサルティングを行っている。単著に『職場でうつの人と上手に接するヒント』(TAC出版)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。

野崎 大輔(のざき・だいすけ)

特定社会保険労務士、Hunt&Company社会保険労務士事務所代表。フリーター、上場企業の人事部勤務などを経て、2008年8月独立。企業の人事部を対象に「自分の頭で考え、モチベーションを高め、行動する」自律型人材の育成を支援し、社員が自発的に行動する組織作りに注力している。一方で労使トラブルの解決も行っている。単著に『できコツ 凡人ができるヤツと思い込まれる50の行動戦略』(講談社)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。
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